横浜高速鉄道みなとみらい線は開業以来、東急電鉄の元住吉車両基地を車庫として使用しています。しかしこれはあくまでも「間借り」です。そのため現在は、退去に向けた取り組みが着々と進んでいますが、ここで一連の経緯を振り返ります。 当初は延伸構想があった 自前の車庫を持たない珍しい路線が、横浜高速鉄道みなとみらい線です。2024年に開業20周年を迎えましたが、建設時に「将来、本牧方面に延伸する際に車庫を整備する」として、東急電鉄の元住吉車両基地を間借りしています。 拡大画像 みなとみらい線の車両(画像:写真AC)。 ただこれも「方便」だったようです。横浜高速鉄道にも出向していた元横浜市都市整備局鉄道事業担当理事の太田浩雄氏は、2022年2月16日に開かれたNPO法人田村明記念・まちづくり研究会の公開研究会で、「みなとみらい線で車両基地がなかったもんだから、実は免許申請時に、車両基地を延伸で造りますっ