兵庫県明石市の泉房穂市長は28日、副市長2人がいずれも任期途中で退任すると発表した。31日付。後任人事は決まっていない。主要ポストの総務局長も同日付で早期退職する予定で、市政運営を担う中心メンバーが一度に退く異例の事態となっている。 退任するのは、和田満副市長(67)と宮脇俊夫副市長(61)。泉市長は「2人から年明けに相談があり、慰留していた」と説明したが、関係者によると、市政運営を巡って市長と副市長との間に確執があったとみられる。 和田、宮脇両氏とも市職員出身。和田氏は2012年7月に副市長に就いて以来、福祉や子育て分野などを担当し、現在3期目の途中だった。宮脇氏は19年5月に就任し、総務や政策企画、都市整備などを担当。1期目の任期を約1年1カ月残していた。 泉市長はこの日の会見で「2人から、今後9年にわたる長期総合計画が4月から始まるのに合わせて区切りをつけたいと申し出を受けた」と経緯