古巣のレッズにおいて2008年のホルガー・オジェック、ゲルト・エンゲルス体制、09〜10年のフォルカー・フィンケ体制をコーチとして支えた。特にフィンケ監督のもとでは学ぶことだらけだった。 「フィンケさんのトレーニングには必ず相手がいて、味方がいて、ボールがあって、ゴールがある。その中でルールを変えたり、ゴールの置き場所を変えたりして選手に考えさせて、試合で必要なことが身に付くような工夫がされているんだ。それに、フィンケさんの物事の見方や選手の評価の仕方とか、本当に勉強になったよ。 よく日本の指導者が海外に勉強に行くけれど、やっぱり“お客さん”だから、1カ月くらいじゃ本当のところは分からないんだよね。ヨーロッパから指導者を呼んで、同じグループでシーズンを通して働くからこそ学べることがある。そういう意味では俺はすごくラッキーだった」 それにもかかわらず、なぜ、今は指導者の道から離れているのか。