内閣府は2023年6月20日、2023年版の高齢社会白書を発表した。この白書は日本の高齢化の現状、さらには将来予想をまとめたもので、日本の社会情勢を推し量る重要な資料を多数盛り込んでいる。今回はその白書に掲載されている各種公開値、統計の中から「年齢階層別の人口の現状と今後の推移」について抽出した上でグラフなどを再構築、さらには独自算出した値も加え、状況を鑑みることにする(【高齢社会白書一覧ページ】)。 日本の高齢化については【増える独り身・高齢者のみ世帯…高齢者がいる世帯の構成割合(最新)】など多数の記事で解説しているが、今白書では国立社会保障・人口問題研究所の推計を基に2070年までの人口・年齢階層別構成推移を算出している。それによると2070年時点では全人口の38.7%が65歳以上(高齢者)となり、2022年時点の29.0%から9.7%ポイントも増える形となる。より高齢な75歳以上(後