新世界読書放浪 |朝鮮・韓国工業化と電力事業電力事業が入っているが、たまたま時期的に重なっただけであろう。というのも主眼は戦後の韓国の工業発展は「植民地近代化」とは関係が無いという主張を証明すべく所に置いている研究論文。小林英夫が編著者となっているが、執筆のほとんどは小林の下の韓国人博士課程生。在日なのか留学生なのかは分からんが、立場的にはそう主張せざるをえないであろう。堀和生という人が始終槍玉にあがっているのだが、小林英夫はくおいう反論方研究本が続いているな。戦後日本の工業発展もゼロから出発したとも、戦前からの基礎を積み上げた結果とも言えるのだが、韓国に関しても植民地で収奪された土地に全くのゼロから始まったかというとそういう訳ではなかろう。両国とも国土が焦土化したのは事実だが、そうなると人的資源というというものがポイントになろう。この本では植民地時代、朝鮮の工業化において朝鮮人は脇役に過ぎなかったとしていて、人的資源の蓄積は無かっ
