2008年05月03日18:00 カテゴリ書評/画評/品評Value 2.0 経済学と経済のキャズム - 書評 - 生きるための経済学 日本放送出版協会学芸図書編集部井本様より献本御礼。 生きるための経済学 安富歩 むしろ私のような経済学の素人ではなく、経済学者にこそ書評、というより反論して欲しい一冊。 なぜなら、本書は経済学の本ではなく、経済学批判の本なのだから。 本書「生きるための経済学」は、(著者の呼ぶところの)現在の経済学が「ネクロフィリア経済学」、すなわち「好死性の経済学」であると批判した上で、「ビオフィリア経済学」、すなわち本書のタイトルである「生きるための経済学」を提唱している。 目次 - 手入力 序章 市場の正体 - シジョウからイチバへ 第一章 市場経済学の錬金術 第二章 「選択の自由」という牢獄 第三章 近代的自我の神学 第四章 創発とは何か 第五章 生命のダイナミクス