1 昨日の夕方に、ある新聞社から取材を受けたが、その際に「子供を分析しすぎるのはよくない」という話をした。 発達障害の子供が劇的に増えたことからも明らかなように、平成、令和の間に変化したのは、どちらかというと子供ではなく、子供に対する見立ての方である。今の子供たちは大人に分析されすぎていて、それが「配慮」という新しい管理の口実になっている。どんな子供かわからないままに、勝手に遊ばせておくという当たり前のことがそうではなくなっているのは、大変なことだと思う。 今の時代は、とにかく偶然的な未来を嫌う。イレギュラーは混乱のもとなので、前もって整えておくのがやさしさだと言われる。しかし、これは諸刃の剣である。既に配慮しているんだから、あなたの方もこっちが不快にならないように配慮して、という目に見えない外圧が世間をすっかり覆っているのだ。私は、こういう趨勢で割りを食う人たちをマイノリティと呼びたい。