昨年もこの欄で教育について色々とお話をしてきました。日本の教育については大きな改革が待ったなしで必要だと、その思いは年を新たにして益々実感が強くなっています。ですが、強い思いをそのまま網羅的な正論として吐き出すだけでは、自己満足と敵味方の力比べの材料を提供することになるだけで改革へ向けての議論の生産性は上がらないわけで、特にこの教育のように世界観が絡む問題では尚更です。 そこで、今年はこうした問題については、より具体的にテクニカルにお話することで、具体的な個別の成功事例に結びつけやすいようにする、そんなアプローチを志向することにしました。今回は、日本の教育の抱える「接続」という問題を切り口にお話することにします。この「接続」ということをキーワードにすることで、日本の教育の問題はかなり浮き彫りになるし、逆にこの接続ということでの改善ができれば、一歩一歩でも改善の成功事例を生むことができるよう