トルコ軍によるシリア北部への軍事作戦は、徹底抗戦を続けるクルド人勢力との戦闘が激しさを増し、双方の民間人の犠牲者や避難民が増え続けています。11日には、トルコも加盟するNATO=北大西洋条約機構の事務総長がトルコを訪れ、自制を求めましたが、事態打開の見通しは立っていません。 トルコ国防省はクルド人勢力側の300人以上を殺害したと発表しましたが、クルド人勢力側も制圧された村の一部を奪還したほか、トルコ側の国境の町に砲撃を加えていて、徹底抗戦の構えを崩していません。 現地の情報を集めているシリア人権監視団などによりますと、シリア側では市民17人が死亡し、家を追われた避難民は7万5000人以上にのぼっているほか、トルコ側でもこれまでに市民17人が死亡し、双方で民間人の被害が拡大しています。 こうした中、NATOのストルテンベルグ事務総長が11日、トルコを訪れ、エルドアン大統領やチャウシュオール外