私はただ呆然と立ち尽くすのでした 九井諒子さんの新作単行本「ひきだしにテラリウム」の感想です。 デビュー作「竜の学校は山の上」がまさにストライクな作風で、それ以降追いかけている作家さんです。これが本当に素晴らしかったんだ・・・! →奥様は馬で、同級生は天使で。 『竜の学校は山の上』 去年には「竜のかわいい七つの子」という作品集も出しましたね。 今勢いにのっている作家さんの一人だと思います。 そして今回の新作「ひきだしにテラリウム」は、実に33つものショートショートを収めた豪華な作品集。アイデアで魅せる九井漫画の面白さをギュッと詰め込んだ一冊と言えるのでは。 ストーリーにそれぞれおもしろい仕掛けがあり、1つ読むたび「すごい世界観だなぁ」とか「おお、なるほど!」とか。そういうのが33つもあるのですからもうめまぐるしい。贅沢な読書体験でしたよ。 33つものショートショートが収められている本作の面