大阪府警枚方署の留置施設内で、勾留中の女性と性的関係を持ったとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた元同署警部補、高木康幸被告(49)=懲戒免職=の判決が4日、大阪地裁であり、平城文啓裁判官は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。 判決理由で平城裁判官は「看守という立場にありながら、女性からの誘いに舞い上がった。看守としての知識を悪用し、巡回の合間をぬって犯行に及んでおり、大胆きわまりない」と指摘した。 また、平城裁判官は言い渡し後の説諭で「同じ刑事司法に携わる身として悲しく、憤りさえ覚える。(猶予)判決の意味を十分に理解してほしい」と述べた。 判決によると、高木被告は平成21年9月10日午前3時ごろ、枚方署の留置場で勾留中の女性=当時(37)=と肉体関係を持った。