当館所蔵の新潟県の方言集を確認したところ、以下の資料に「かんなさま」についての記述がありました。 (1)『土の香 新潟県方言集』(外山正恭/編著 新潟日報事業社 2019) p196「かんなさま 雷。雷さま。西蒲(西川・鎧郷) 白根(庄瀬)」 (2)『新潟県方言辞典』下越編(渡辺富美雄/編 野島出版 2001) p55「かんな・さま (名)雲と地上との間の放電で、ピカピカ光る電光と、ゴロゴロ鳴る雷を合わせていう。〈ふるくは「いかずち」で、「かみなり」→「かみなりさま」というようになった。〉(新潟市新通) (3)『新潟県方言訛語集』あ~す(外山正恭/編・発行 2008) p302「かんなり かみなり。雷。 訛言。みヲんと誤る。かんなりさま。かんなさま。雪おろしカンナリ。 三島(大津・三島・出雲崎)刈羽。柏崎(黒姫・上条・鯖石川流域・北鯖石・南鯖石)南蒲(栄)南魚(西泉多)東頚(松代・松之山