ドイツのエコロジスト政党である緑の党は2021年9月の総選挙で第3党に躍進し、社会民主党(SPD)、自由民主党(FDP)との連立政権に参加した。1979年の創設以来勢力を広げるこの党は、すでに1998年にSPDと連立を組んだ経験があるが、環境以外の、特に外交や防衛問題にはどのように取り組み、どのような変遷を遂げてきたのか。フ (...) →
「世界でいちばん偉大な国」だったアメリカはなぜ、トランプ政権やフェイクニュースに象徴されるような「不可解な国」に変貌してしまったのか。現代アメリカを覆う社会病理の起源を語った本書を、経営共創基盤の塩野誠氏にいち早く読み解いてもらった。 現代アメリカを語る必読書 「アメリカ人の3分の2は『天使や悪魔がこの世界で活躍している』と信じている」 冒頭から、こんないぶかしい言葉が本書には並ぶ。 本書は、これまでにない視点で歴史をひもとき、現在のアメリカを語る試みである。アメリカを語る者や研究者の必読書となる可能性のある大作だ。 日本人はアメリカが好きである。正確に言えば、日本人がアメリカについて語る機会は、他国について語るよりも圧倒的に多い。 日本とアメリカがかつては戦争で対峙し、現在は同盟関係にあるという歴史的経緯に加え、高度成長期の政治・経済においてもかの国から多大な影響を受けたことは言うに及ば
ニューラル機械翻訳が登場し、機械翻訳への関心が高まっています。翻訳業界では実務翻訳分野を中心に機械翻訳を導入する会社も増えています。そのなかで、機械翻訳を必要以上に万能視し、人間の翻訳者は今後必要がなくなるのではないかという声もあります。しかし、機械翻訳についてもっと冷静に現状をとらえることが必要ではないかと考え、機械翻訳の研究に携わっている中澤敏明先生に寄稿いただきました。 「機械翻訳」という発想、つまり人間ではなく機械に、ある言語から別の言語への変換を行わせようという考えが生まれたのは、1947年にウォーレン・ウィーバーが送った手紙の中で When I look at an article in Russian, I say "This is really written in English, but it has been coded in some strange symbols
人間を理解し、人工知能をさらに先へ。情報処理学で多大な功績を残した長尾真氏と「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトで人間の能力に注目するようになった国立情報学研究所の新井紀子教授が、AI技術の発展にはこれから何が必要になるのか、徹底討論しました。 人間の知能を支えるもの 新井 私が「ロボットは東大に入れるか」というプロジェクト(※1)を始めたときに人工知能学、特に言語処理の方面から「何でこんな役に立たないことをするのか」という批判的なご意見を受けました。そんな中、長尾先生が「それは今やるのはなかなか面白かろう」と、言語処理学会の記念大会などに私を講師として呼んでくださったのが印象に残っています。 長尾 でも、それから4~5年のうちに東ロボをおやめになった。「もうちょっとやったら面白いところまで展開するのでは」と思っていたので、それが残念です。 新井 いえ、まだプロジェクトはやめていないの
Abstract: The prediction error minimization framework for explaining mind and cognition is becoming increasingly influential. Some, like Andy Clark, believe it is the perfect partner for notions of embodied cognition, some believe that it is not. I explain the framework’s core aspects and chart their consequences for embodied cognition. Some but not all aspects of the framework are anathema to emb
► 2019 (337) ► 8月 (11) ► 6月 (41) ► 5月 (46) ► 4月 (69) ► 3月 (86) ► 2月 (44) ► 1月 (40) ► 2018 (407) ► 12月 (48) ► 11月 (25) ► 10月 (40) ► 9月 (23) ► 8月 (37) ► 7月 (30) ► 6月 (20) ► 5月 (31) ► 4月 (27) ► 3月 (33) ► 2月 (32) ► 1月 (61) ► 2017 (779) ► 12月 (48) ► 11月 (49) ► 10月 (62) ► 9月 (65) ► 8月 (81) ► 7月 (69) ► 6月 (56) ► 5月 (71) ► 4月 (75) ► 3月 (53) ► 2月 (67) ► 1月 (83) ► 2016 (821) ► 12月 (80) ► 11月 (46) ► 10月 (47)
2018年10月26日15:08 カテゴリインフォメーション思想 『談』no.113号が11月1日全国書店にて発売になります。 『談』no.113号が11月1日全国書店にて発売になります。 書店販売に先立ち、一足先に『談』ウェブサイトでは、各インタビュー者のアブストラクトとeditor's noteを公開しました。 右のメニューバーの最新号、no.113号の表紙をクリックしてください。 感情には、一つの特殊な性質があり、この性質によって気分や知覚から区別されます。すなわち、感情を惹き起こす原因となるものがなんであるとしても、感情がこころに生じるためには、感情の原因となる事柄が「私」のありかたとの関連においてその都度あらかじめ把握されていなければならないからです。哲学者の清水真木氏によれば、ここが感情を知覚や気分から区別する重要な要点で、感情とは、「私とは何か」を教えてくれるものであり、「私
(Fig. 1 from Rumelhart, Hinton & Williams, Nature, 1986) これはちょっとした小ネタです。僕自身はニューラルネットワーク (Neural Network, NN)の学術的専門家でもなければ況してやNNの研究史家でもないので、たかだか僕自身がかつて脳の研究者だった頃に把握していた事由に基づいて、極めていい加減な私見を書いているに過ぎないことを予めお断りしておきます。よって、この辺の事情に詳しい方いらっしゃいましたら、後学のためにも是非ご遠慮なくツッコミを入れて下さると有難いですm(_ _)m 先日のことですが、@tmaeharaさんがこんなことを呟いておられました。 オリジナル論文 https://t.co/kXfu8jIat3 これです.本当にただチェインルールで微分して勾配法しているだけにしか見えない…….— ™ (@tmaehara
このサイトは,『心理学評論』第61巻1号として2018年7月13日に刊行された特集号「統計革命」所収論文に関する情報を掲載しています. 巻頭言 三浦麻子・岡田謙介・清水裕士 特集号の刊行にあたって 原著論文 9本 ■オープンサイエンス 三浦麻子 心理学におけるオープンサイエンス:「統計革命」のインフラストラクチャー 大向一輝 オープンサイエンスと研究データ共有 ■モデリング 清水裕士 心理学におけるベイズ統計モデリング 竹澤正哲 心理学におけるモデリングの必要性 国里愛彦 臨床心理学と認知モデリング 中村國則 高次認知研究におけるベイズ的アプローチ ■仮説評価 竹林由武 しなやかな臨床試験デザイン:適応型デザインによる効率化 岡田謙介 ベイズファクターによる心理学的仮説・モデルの評価 村井潤一郎・橋本貴充 統計的仮説検定を用いる心理学研究におけるサンプルサイズ設計 コメント論文 3本 友永
Jerry Fodor, one of the most influential philosophers of mind of the 20th Century, has died.Fodor received his undergraduate degree from Columbia University in 1956, and his Ph.D. in philosophy from Princeton University in 1960. His first professorship was at the Massachusetts Institute of Technology, where he taught for 27 years. He then held a position at City University of New York for two year
2017年08月19日 22:18 コネクトームの発達メカニズム 脳の発達について、特に領域間のつながりがどのように発達するかを、非常にわかりやすくレビューしてくれる論文があったので、自分のメモ書き程度に簡単にまとめてみました。 Marcus Kaiser, Mechanisms of Connectome Development, Trends in Cognitive Sciences, Volume 21, Issue 9, 2017, Pages 703-717, ISSN 1364-6613, http://dx.doi.org/10.1016/j.tics.2017.05.010. ・いかにして長距離のコネクションができるのか 軸索は基本的に直線的に伸長し、ターゲットとなるニューロンを探す。そのため、基本的には近距離のニューロンとの間にコネクションを作る。 軸索の長さに影響を与
「平和構築」を専門にする国際政治学者 篠田英朗(東京外国語大学教授)のブログです。篠田が自分自身で著作・論文に関する情報や、時々の意見・解説を書いています。過去のブログ記事は、転載してくださっている『アゴラ』さんが、一覧をまとめてくださっています。http://agora-web.jp/archives/author/hideakishinoda なお『BLOGOS』さんも時折は転載してくださっていますが、『BLOGOS』さんが拾い上げる一部記事のみだけです。ブログ記事が連続している場合でも『BLOGOS』では途中が掲載されていない場合などもありますので、ご注意ください。 先日、日本政治学会のパネルで「平和構築と安全保障-国際立憲主義の観点から 」という題名の報告をさせていただいた。他の報告者・司会者・討論者も全員国際政治学者で、頼まれたように「平和構築」の観点から安全保障を見る方向でまと
「平和構築」を専門にする国際政治学者 篠田英朗(東京外国語大学教授)のブログです。篠田が自分自身で著作・論文に関する情報や、時々の意見・解説を書いています。過去のブログ記事は、転載してくださっている『アゴラ』さんが、一覧をまとめてくださっています。http://agora-web.jp/archives/author/hideakishinoda なお『BLOGOS』さんも時折は転載してくださっていますが、『BLOGOS』さんが拾い上げる一部記事のみだけです。ブログ記事が連続している場合でも『BLOGOS』では途中が掲載されていない場合などもありますので、ご注意ください。 トランプの七カ国出身者入国禁止大統領令に対してワシントン、ミネソタ両州が行った提訴に対して、ワシントン州シアトルの連邦地裁が全米を対象に差し止めを命令し、トランプ政権をめぐる事態はさらに流動化してきた。 違憲であるかどう
なぜ異なる文化・価値観をもつ者を傷つけてしまうのか? こんな心理学の実験がある。 ある女性が売春の罪で起訴され、留置所から保釈されるのを待っている(という架空の裁判事例の実験だ)。この実験に参加した実在の判事たちは、2つのグループに分かれていた。一方のグループは、売春婦に標準的な保釈金を課したが、もう一方のグループはその9倍以上にもなる高額な保釈金を求めた。 判事とは公正で理性的な判断を旨とする仕事だ。それなのに、何がこれほど大きな差をもたらしたのだろう? 実は高額な保釈金を課した判事たちは、こうした判断をくだす前に、あるアンケートに答えていた。そのアンケートの中には、「死」にかかわる質問が入っていた。一方、標準的な保釈金を課した判事たちには、このような質問はされなかった。 死を思い起こさせられることが、判事たちの価値観(法律を守ること)を、さらに
2016/12/09 国際文化学研究科、広報課 研究ニュース 神戸大学大学院国際文化学研究科のリングホーファー萌奈美学術研究員と山本真也准教授は、ウマが自身で解決できない課題に直面した際に、視覚・触覚的信号を用いてヒトの注意をひいて助けを求めることを明らかにしました。さらに、課題に関するヒトの知識状態に応じて、ヒトへの要求行動を変えることも示唆されました。本研究成果は、動物のコミュニケーションの発達・進化に関する重要な知見となると共に、ヒトと動物のよりよい関係を構築するための有用な情報を提供します。 この研究成果は、国際学術誌「Animal Cognition」で掲載されるのに先立ち、2016年11月24日付オンライン速報版で公表されました。 研究の背景 動物にとって、他個体の状態を理解してエサ場や捕食者の情報を得ることは、自身が生存していくために有益だと考えられています。このような他者を
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く