「JAP」と罵られたと思い込み暴走するVIPERと、暴走を非難するVIPER ネット社会も成熟に近づいた 日本文化が好きで、日本語を学び、将来は日本で働こうと我が国に留学した米国人女子学生がネット上で言葉のリンチを浴びる。そんな事件が先月起こった。発端は米国の動画サイト、ユーチューブ。誰もが映像を投稿・閲覧でき、日本からの利用も多い。 ▼相棒の不祥事を泣いてわびるお笑い芸人の画像が違法投稿された。意味の分からぬ米国人が感想欄に「Japも英語を使え」と記入。別の米国青年が「Japという語は使うな」といさめる自分の映像を公開したところ一人の日本人がJapと罵(ののし)られたと早とちり。誤解はネット内で瞬く間に広まり非難が相次いだ。 ▼両国語が分かる女子学生は「けんかはやめよう」と日本語で語るビデオを投稿した。暴力を嫌い、広島の平和記念資料館で胸を痛める女性。そんな彼女の映像や彼女自身のホームペ