「鳥人間コンテスト」というテレビ番組がある。1977年から毎年行われている、人力飛行機の大会だ。 自分たちで設計した飛行機で大空を飛ぶ。かっこいい。それを例えて「鳥人間」と言っているのだと思う。それはそれでいい。夢があると思う。 ただ、「鳥人間」にはもっとネイティブな意味があっていいはずだ。別の意味での鳥人間──それは、「鳥っぽい人」という意味だ。いるよね、そういう人。 本物の鳥人間コンテストには出られないが、別の意味での方なら行うことも出場もできる。そういうわけで、参加者を募って開催してみました。 (小野法師丸) ●競うのは飛距離ではなく、鳥っぽさ 本家「鳥人間コンテスト」を見るたびに、いつもすごいと思わされる。そして同時に、自分には無理、とも感じさせられる。 飛行機を設計する知識や技術はもっていない。設計図があったとしても、たくさんの人と協力して飛行機を製作したり、根気強く調整を重ねた