【ワシントン=黒瀬悦成】ペロシ米下院議長は10日、米連邦議会議事堂がトランプ大統領の支持勢力に襲撃・占拠され5人が死亡した事件で、トランプ氏が支持勢力を扇動したとして米憲法修正25条を適用して同氏を解任するようペンス副大統領に要求する決議案を11日に下院本会議で採決すると発表した。ペンス氏が解任に応じない場合はトランプ氏の弾劾訴追手続きを開始すると警告しており、残り任期が10日となったトランプ氏は窮地に立たされようとしている。 ペロシ氏は民主党議員らに向けた書簡で「大統領はわが国の憲法と民主主義に対する喫緊の脅威であり、私たちは直ちに行動する必要がある」と強調した。 修正25条の規定では、副大統領と閣僚の過半数が「大統領は職務遂行不能な状態にある」と判断した場合、大統領を解任して副大統領を大統領代行にすることができる。 11日の下院本会議では、下院民主党ナンバー2のホイヤー院内総務が決議案