スペイン・バルセロナにあるサグラダ・ファミリア教会で7日、ローマ法王によって献堂式が執り行われた=ロイター 【バルセロナ=稲田信司】ローマ法王ベネディクト16世は7日、スペイン・バルセロナの観光名所、サグラダ・ファミリア教会で献堂式を行った。建物は未完成だが、この日のミサにより、着工から130年近くを経て初めて正式な祈りの場となった。 サグラダ・ファミリア教会は建築家アントニオ・ガウディの代表作。1882年に着工され、ユネスコの世界遺産に指定されている。ガウディ没後100年の2026年の完成をめざし工事が続く。これまでは地下聖堂を祈りの場としていたが、献堂式によって建物全体が「神の家」となった。 一方、法王はバルセロナ入りを控えた6日、スペイン北西部の巡礼地、サンティアゴ・デ・コンポステラの大聖堂広場で信徒たちを前に「欧州は神に心を開かなければならない」と説いた。カトリック聖職者によ