サッカーのプロとアマ~再びプロ・サッカー問題について (サッカーマガジン 1968年10月号) 8月号に「プロ・サッカーはできるか」という記事を書いたら、打てば響くように反応があって、本誌の “はーふたいむ” のページにも、だいぶ投書があったそうだ。 ぼくのところに、直接電話をかけて議論を吹きかけてきた人もいたし、地方から上京してきたときに、プロのできる見通しをききたいと、わざわざ訪ねてこられた方もあった。そうむずかしく考えなくてもよさそうなのだが、日本人は律儀である。 ■ひとつの例話 ぼくの町内に将棋の大山名人が住んでいて、先だって町内将棋大会をやることになったら、「わたしも出場する」といい出した。 こんな無茶な話はない。ぼくの町内の将棋選手ときたら、そろいもそろって「王より飛車をなんとやら」の口で、大山名人相手では、飛車角金銀桂香車落ちでも勝つわけがない、 「先生はダメだ、出場資格なし