「春の高校バレー(春高バレー)」の愛称で親しまれるバレーボールの全国高校選抜優勝大会が20日、東京・国立代々木競技場で開幕する。毎年3月開催で、1、2年生が出場してきた大会形式は今大会が最後。来年度からは開催時期を1月に変更し、3年生も出場できる選手権大会として生まれ変わる。41回の歴史を刻む春高バレーはどのように誕生し、今後どう発展するのか。大会設立に深くかかわった日本バレーボール協会の松平康隆名誉会長(80)に聞いた。(青山綾里) 大会が産声をあげたのは大阪万博が行われた昭和45年。そのころ日本バレーは全盛期にあり、39年の東京五輪で女子が金メダルを取り、43年のメキシコ五輪では男女とも銀、そして47年のミュンヘン五輪では男子が金メダルを獲得した。 「競技力向上を主目的に、野球や相撲の人気に追いつけ追い越せをスローガンとしてスタートさせたんです」。当時、全日本男子チームの監督で大会実行