インターネットの窓口の役割を果たすポータルサイト。その大手企業である米国ヤフー社の最高経営責任者(CEO)に、同分野でシェア1位に成長した米国グーグル社の元副社長マリッサ・メイヤーが就任した。グーグルの20番目の社員で女性技術者、しかも37歳という若さ。話題性には事欠かないニュースだ。 1994年、スタンフォード大学の2人の大学院生がネットサーフィンにはまり、便利なように各サイトを分野別に階層構造にした「WWWガイド」を作った。これに多数のユーザーがつき、起業したのがヤフーである。2年後には週当たり1億件のアクセス数を記録する一大ベンチャー企業に成長し、インターネット検索エンジンのパイオニアとしての地位を確立した。 ヤフーの検索エンジンは人手で行われていたため(ディレクトリ型検索エンジンと呼ばれる)、情報の質の高さに特長があったが、インターネットの爆発的な普及に対応できなくなり、2000年