選手村では種目別に分けられたグループごとに相部屋が割り当てられ、バスルームなどもほかの選手たちと共有するため、プライバシーが守られた住環境とは言いづらい。中には選手村を飛び出して、自分でホテルを予約した選手もいたほどだ。 日本人選手が食堂にいない…いったいなぜ? 肝心の食事面はどうか。開会式前日、選手村の食事の感想を聞こうと、1時間ほど食堂で待ったが、日本の選手の姿をひとりも見つけることはできなかった。アメリカ、中国、韓国、メキシコ、ザンビア、イギリスと多くの国のジャージを見たが、日本のアスリートがいない……。日本のアスリートがいないのだ。 食堂に着く前には大会序盤に出番が待っている柔道の選手や、こちらも大会前半に試合を控えているバドミントンの選手の姿を見かけた。しかし、選手たちは一向に食堂にはやってこない。取材を進めると、単なる偶然ではなく、食事面を「味の素」が陰ながらサポートしていたの