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ブックマーク / www.magazine9.jp (3)

  • 石原慎太郎の葛藤と、相模原障害者殺傷事件の背景を考える。巻-雨宮処凛がゆく!

    またあの人が、ロクでもないことを言っている…。 「石原慎太郎が『やまゆり園事件犯の気持ちがわかる』と暴言、天皇には『スキューバで人生観変わる』と仰天アドバイス」というリテラの記事タイトルを見て、まず思った。 記事によると、「文學界」10月号で精神科医の斎藤環氏と対談した石原氏は、「この間の、障害者を十九人殺した相模原の事件。あれは僕、ある意味でわかるんですよ」などと発言。また、知的障害の息子を持つ大江健三郎氏に対し、「大江なんかも今困ってるだろうね。ああいう不幸な子どもさんを持ったことが、深層のベースメントにあって、そのトラウマが全部小説に出てるね」との発言もしているのだという。 ならばぜひ全編をと思い、文學界を読んでみると、確かにそんな発言もしているのだが、それ以上に私には大きな驚きがあった。対談の中で斎藤環氏も「この対談は、読者にとってかなり衝撃的なものになると思います」と言っている。

    石原慎太郎の葛藤と、相模原障害者殺傷事件の背景を考える。巻-雨宮処凛がゆく!
  • ああ、鬱陶しい夏だったなあ…|風塵だより

    ようやく少し涼しくなった。 ぼくにとっては、なんとも陶しかった夏が、ようやく終ろうとしている。夏よ、さっさと過ぎ去れ、というのがぼくの今の心境である。 ぼく自身の身の周りで次々にあまり嬉しくないことが重なり、毎年の楽しみだった小旅行も、今年はついにできなかった。行くつもりで準備していた沖縄にも、とうとう行けなかった…。 そんな齢回りになったのだなあ…と苦虫を噛み潰しながら、酷暑を耐えた。でも、きっとそれはぼくだけじゃない。この国にとっても、ちっともいいことのない夏じゃなかったか。 ・ヘイトクライム 神奈川県相模原市の障がい者施設における、凄惨な大量殺人事件。せせら笑う容疑者。「役に立たない者を殺すのは、むしろ必要なことだ」と、ナチスばりの思想(いや「痴想」というほうが正しいだろう)を得々と口走る男に、ネットでは賛同の声すらあがる。 世を席巻しつつあるヘイトスピーチが、とうとうヘイトクライ

    ああ、鬱陶しい夏だったなあ…|風塵だより
  • 『奥さまは愛国』を読んで。の巻‐雨宮処凛がゆく!

    どこまでも深い「わからなさ」と、ほんの微かな希望が残った。 それが『奥さまは愛国』(河出書房新社)を読んでまず思ったことだ。 2月に出版されたばかりの書の執筆者は、フェミニストである北原みのりさんと、在日韓国人三世の朴順梨さん。 帯には、以下のような言葉が踊る。 「〈普通の主婦〉が、愛国活動にはまっている 彼女たちは何を愛し、守ろうとしているのか?」 ご存知の通り、私自身、90年代後半に右翼団体に所属していたという経歴の持ち主である。「なんで?」といまだに聞かれるが、一言ではとても説明できない。 ただ、バブルが崩壊し、「一億総中流」という戦後の神話が崩れていく中、フリーターとして浮遊していた私には、どこにも帰属先がなかった。「頑張れば報われる」と言われてそれなりに努力してきたのに「バブル崩壊によって今までのことは嘘になりました」と梯子を外された気がして、何か納得いかなかった。「教育に嘘を

    『奥さまは愛国』を読んで。の巻‐雨宮処凛がゆく!
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