パイオニアとシャープは9月20日、業務・資本提携すると発表した。この両社の資本・業務提携の発表を受け、翌日21日のパイオニアの株価は、朝方寄り付き直後こそ一時、前日終値比で40円高の1441円まで買い進まれたものの、その後は一転売りが優勢となり、終値は結局前日比31円安の1370円と続落となった。この日の株価の動きで見る限り、今回の提携に対する市場関係者の見方はかなり厳しいものと言えそうだ。 パイオニアは12月20日、シャープを引き受け先とする3000万株(414億円)の第三者割当増資を実施し、増資完了後にシャープが発行済み株式の14.28%を保有する筆頭株主になる。一方、シャープは同月、保有する普通株式1000万株(発行済み株式の0.9%)をパイオニアに197億5000万円で売却する。 今回の資本・業務提携について両社では「お互いが得意とする映像・ディスプレイ技術、さらにシャープの得意と