東京都八王子市で撮影された野生のムササビ 山地や平地の森林に生息する[4]。特に、巣になる樹洞があり、滑空に利用できる高木の多い鎮守の森を好む[2]。 夜行性。完全な樹上生活者で、冬眠はしない[2]。最大120メートル以上の滑空が可能で[5]、その速度は最大秒速16メートルにもなる[2]。ケヤキやカエデなどの若葉、種子、ドングリ、カキの果実、芽、ツバキの花、樹皮など、季節に応じてさまざまな樹上の食物を食べる[2]。地上で採食はしない。葉の食べ痕は中央に丸い穴が開いていたり、V字型に削られたようになる[6]。松ぼっくりの食べ痕は芯を残すのでエビフライ状になる[5]。大木の樹洞、人家の屋根裏などに巣を作る。メスは1ヘクタール程度の同性間のなわばりをもつ。オスは2ヘクタール程度の行動圏をもつが、特になわばりをもたず、同性同士の行動圏は互いに重なり合っている。 冬と初夏の年2回発情期を迎える。発情