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ブックマーク / kanabun-museum.note.jp (1)

  • 港の見える丘に立って/千木良悠子【寄稿・橋本治展】|県立神奈川近代文学館

    記事では、機関紙「神奈川近代文学館」164号(2024年4月1日発行)の寄稿を期間限定で公開しています。〈2024年6月2日まで〉 「港の見える丘公園」から望む横浜ベイブリッジ千木良悠子・作家、演出家 二〇二四年三月末、「帰って来た橋治展」が神奈川近代文学館で開催されると知り、不思議な気持ちでいる。文学館のある「港の見える丘公園」は、橋治が最も愛した「桃尻娘」シリーズ全六巻のラストシーンの舞台、、、、、、、、、だからだ。 私は十代の頃からの橋治の読者で、もうすぐ評論集を出版する。「桃尻娘」は若者の話し言葉文体で人気を博した青春小説だが、私はその背後に「近代の限界を乗り越える」というテーマがあったと考えている。第五巻までは榊原玲奈たち四人の若者が、近代文学の主人公が苦悩した孤独やエゴイズムの枷から解き放たれ、幸福を獲得する物語。第六巻『雨の温州蜜柑姫おみかんひめ』はこの巻の主人公の

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