「動いているならば、へたに手を触れるな」――レガシー・システムが支える世界 パンチ・カード式会計システム、軍用ミニコン、「Apple IIe」……現在も働き続ける“遺物”たち 初めて触れた「Apple IIe」、パンチ・カードでデータを入力する古いメインフレーム――。過去のテクノロジーというものは、いつも我々に郷愁を与えてくれるものだ。だが、まともな判断ができる人ならば、今日のビジネスの中で、そうした時代遅れで力不足の“恐竜”をわざわざ使うことはないだろう――。少なくとも筆者はそう思っていた。ところが、現実はそうでもないのだ。 Benj Edwards/PC World米国版 テクノロジーの世界は、2年前のスマートフォンがあきれるほど旧式のものと見なされるほどのスピードで進化し続けている。しかしその一方で、交通機関や軍事インフラの多くや一部の企業では日常的に、何十年も前から生き延びている