愛着理論によれば、幼児期に築いた安定した愛着は「心の安全基地」としての機能を果たしているそうです。 安全基地とは、 「自分にはいざというとき頼れる人がいる・生まれてきたことを肯定されている」 という安心感を提供してくれる存在や記憶であり、それは言い換えれば大丈夫感みたいなものです。 ありのままの自分を受け入れ、見守ってくれる存在であり、通常は親や養育者の存在がこれにあたります。 親が子に与える愛は、条件付きの愛ではなく、無条件の肯定です。 人間が優劣の支配する社会で他者と競争できるのも、無償の愛の記憶によって自己評価を担保されているからこそ。 学校や仕事で失敗したり、こっぴどく叱られたりしても、 「自分の全部が否定された訳じゃないし、また次があるぜ〜」 と思えるか否かは、この愛着の安全基地に心の根を下ろしているか否かに左右される訳です。 いわば根源的な自己肯定感の源であり、子供にとっては新