「俺のこと、誰よりもよくわかってくれてるのは、お前だよ。」 その言葉が何よりも嬉しく、私には誇らしかった。 彼の周りにいるどの男友達よりも、私は彼の信頼を勝ち取ったのだから。 休日の映画に、ランチ、どんな時も私は彼の傍にいた。 服を買いに行く時も、そう。 プライベートの服に、仕事のネクタイの一つにしても、必ず振り向いては「どう?」って私に聞いてくる。 「お前のお墨付きがあれば、俺、何でも安心できるんだよな。」って、よく言ってた。 なんだか私色に染まっていく彼を眺めてるのが、最高に幸せだった。 周囲は、みんな、私と彼が付き合ってると思ってた。 いつも「お似合いの二人」って言ってくれたけど、彼からの決定打はなかった。 そんなある日、いつものように彼から仲間内の食事に来ないかと連絡が入った。 いつものレストランに、いつもの顔ぶれ。 でも、その日は、少し違う顔がそこにあった。 私よりも年下のおとな