米国の同時多発テロの影響を受けて、株価はNYダウ平均で7千ドル台、日経平均で9,300円台まで落ち込んだ。株価は企業の価値を表す指標である。上場している会社なら株式の需給関係で株価が決まるというのは理解できるが、未公開企業の価値(株価)はどのように決まるのだろうか。今回はベンチャー企業の「企業価値」の考え方を解説する。たとえば、あなたが設立した会社「A株式会社」で資金調達を計画しているとしよう。A社は、自らの貯金に合わせて仲間や親類などから集めた資本金1,000万円で設立した。しかし、ウェブサイト立ち上げの費用やオフィスの家賃などで、A社の資金は500万円しか残っていない。銀行に融資の相談に行ったが、担保がないので話にもならない。こうなると、株式を発行して投資家から資金を調達するしかない。 ●帳簿価格では見えない企業の価値 では、A社はいくら増資できるだろうか。今後、A社は4人の仲間に参画
(私がワールドカップも見れないバタバタ状態で、ご報告が遅れましたが)、先週、独立系ベンチャーキャピタリスト等有志で、日本弁護士連合会の「適格機関投資家等特例業務(金融商品取引法第63条)に関する意見書」への意見書(pdfファイルのリンクはこちら)を送付しました。 日弁連さんの意見は、かいつまんで申し上げると、「政府が発表した改正案ではまだ手ぬるい。個人からファンドへの出資は原則として一切禁止すべきだ」というものです。 悪質なファンドの被害者を心配される気持ちもわかりますが、これから成長する領域のベンチャーに資金が適切に供給されなくなってしまうのでは、日本経済にとっては全く意味がないのではないでしょうか? 日弁連にも、ファイナンスや経済にお詳しい弁護士さんはたくさんいらっしゃるのに、そうした弁護士の方々に意見を聞くこともなく、連合会として経済に悪影響がある意見書を出すというのは、どうなのでし
(楽天ブックスのリンクは→こちら。) を教科書として使わせていただきたいと思いますので、ぜひ事前にアマゾン、楽天、書店等でお求めを。 (本日、アマゾンも「在庫あり」になりましたが、刷る部数が少なめで、すぐに品切れになってしまう可能性があるので、お買い求めはお早めに。:-) 詳細は平野さんのホームページ: 公開講座:IPO激減時代のベンチャー経営と資金調達 公開講座:磯崎さんにも講義していただくことになりました をご覧いただければと思いますが、以下、概要を抜粋させていただきます。 参加資格は一切ありませんが、学内開催のため事前の登録が必要になりますので、参加を希望される方は、参加申し込み用特別アドレス( yhirano.aogaku@gmail.com )に参加希望のメール(氏名、所属)を送ってください。 多くの人と一緒にこれからの時代のベンチャー経営について意見を交わしたいと思いますので、
遅くなりましたが、先ほどお送りした有料メールマガジン「週刊 isologue」の今週号、第10号のご案内です。 先週一週間のブログ版「isologue」では、国際財務報告基準(IFRSs=International Financial Reporting Standards。以下「IFRS」。発音は「イファース」)が日本でも強制適用になる方向になったことを取り上げました。 今回は、このIFRSについて、ブログで書いたことをまとめるとともに、主にその数量的なインパクトについて考えてみたいと思います。 — IFRSを認めたり義務付けたりする国は、現在すでに世界で100カ国を超えています。 用語解説をしておきますと、IFRSそれ自体は採用しないが、IFRSと自国の基準をすりあわせてIFRSと同等の結果に近づけることを「コンバージェンス」(convergence、収斂)と言い、IFRSそのものを全
ツイッターで、「ぐるなび」と「食べログ」のビジネスモデルの話に遭遇したので、そこで考えたことを、(ツイッターの140文字だとちょっとキツいので)ブログにメモしておきます。 「ぐるなび」は株式会社ぐるなびが、「食べログ」は株式会社カカクコムが運営するサイトで、どちらも飲食店の情報を取り扱っているという意味では似ていますが、「ぐるなび」は、今年3月末の従業員数が1015人もいるように「足」で飲食店と接して営業しているのに対して、食べログの方はユーザーが感想等を書き込むコミュニティサイト(CGM)であり、(ちょっと正確な数字が見つかってませんが)恐らく非常に少ない人数で運営されているのではないかと思います。 (株)ぐるなび:IR資料 http://www.gnavi.co.jp/company/ir/library.html (株)カカクコム:IR・投資家情報 http://corporate.
それぞれの収益構造と関係者のインセンティブを想像する ミシュラン まずミシュランガイドですが、これは 2,415円もします。 バブルの時代ならともかく、今や、ミシュランに載ってるレストランに年に何回も食べに行く人なんて非常に限られた人じゃないでしょうか。 何部くらい売れてるのか存じませんが、ミシュランは、「自分が実際に食べに行くレストランを探すためのガイド」というよりは、「有名な店の名前くらい知らないと、ね」という教養本的な位置付けなのかも知れませんね。 調査員は数名だそうですが、ミシュランはそれらの調査員の人件費に加え、掲載されなかった店舗を含めて1000店舗以上食べ歩くコストを負担しているわけですから(1店舗平均1万円×調査員2名としても、それだけで2000万円以上)、制作側のコストがものすごくかかったレストランガイドであることは間違いないでしょう。 ザガット ザガットは1,785円。
この情報が、一般化すると、別の新しい怪しいところが生まれるだけで、どちらかというと、公開情報をわかりやすく解説できる人が、庶民が求めているリーダーですし、庶民はちゃんと信用しますよ。江戸時代なんて、もう、日本の中で、正邪入り乱れていて、それでも庶民はちゃんと、いわゆるマクロではかなりよくいっていました。現代の方が悪いかもしれない。経済的には豊かですが。とにかく、説明が下手ですね。説明は説教でもないし。ちなみに、江戸時代の邪の部分ですけど、なにやら、「極楽往生教」とかいう、蓮華座に座って瞑想すると、皆の前から一瞬に姿が消え、極楽往生しましたと。ま、年寄りとか病気持ちが、安らかに簡単ということで流行ったらしいです。実際は、座の蓋が開いて底に落ちて、そこで槍に突き刺されて死ぬだけだったらしいです。どこまで本当のことが怪しい情報ですけど、現代は、こういうのは多いですよね。その上、知らず知らずのうち
人類の文明が誕生して数千年。 「ヴェニスの商人」に代表されるように、金貸しというのは、いつの時代にもどこの国でもあまり人から好かれない業態ではありますが、他方で、メディチ家のように金貸しでヨーロッパ全体に影響を及ぼすような勢力を有するようになった一族もおりますし、今でも銀行業の力は(特に西側諸国では)大変大きい。 片方に、金利を取るということ自体をいまだに全く認めないイスラム(金融)のような世界もあれば、日本では今や法律で許されないほどの高利で金を貸しておきながらノーベル平和賞を取る人も現れる次第でして、情報が一瞬にして地球を駆け巡るようになった現代においても、「金貸し(金利)」というものほど評価の分かれるものは、めずらしいのではないかと思います。 そんな中、先週末、某所で高橋めぐみ先生の「アメリカにおけるペイデイローンの規制について」という発表を聞いて、ブッたまげました。 アメリカには「
(注:このエントリには「エセ科学」的要素が含まれている可能性があります。鵜呑みにしないよう特にご注意ください。:-) 最近、世の中景気がいいとはとても言えない感じでありますが、ものは考えようで、不景気なときこそ起業のチャンス、という考え方もあります。 ちょっとアヤシゲな話で恐縮ですが、太陽黒点数の周期を見てみましょう。 太陽黒点は11年ごとのきれいな周期で数が上下します。 ご参考図:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/28/Sunspot_Numbers.png 黒点という「模様」が地球に影響を与えると考えちゃうとオカルト的に聞こえますが、黒点数が多い時というのは太陽活動の活発な時ですので、黒点数の多い時には地球に到達する太陽からの粒子等(太陽風)が増加し、オーロラの数や規模が増えるなど、地球に実際に物理的な影響を与えます。 上記
小飼さんのブログで見つけて、(特に追加コメントもないんですが)、何度見てもあまりに面白いので、リンクを貼り付けておきます。 (↓音でますので、ご注意。) このYoram Bauman, Ph.D という方、「The world’s first and only stand-up economist」とありますが、この芸だけで食ってるんでしょうか? こういう話を聞きに来る客層でビジネスが成立するというのもすごいなあ。 (ちなみに、私は、「The world’s first stand-up financial consultant」とかやる技量は、ちょっと無いです。会場がドッカンドッカン受ける、というのにあこがれはありますが。[笑]) この、字幕.in というサイトも今回はじめて見ましたが、web2.0的に字幕をつけてしまおうという発想は結構面白い。 前述と同様の理由で、「ビジネスボリューム
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く