菅原ますみさんにお目にかかる。 幼児の発達がご専門で、お茶の水女子大学 で教鞭をとられる菅原さん。 子どもの成長についての「本当のこと」が、 世間では案外認知されないと嘆かれる。 どのような方法であれ、それ一つで 発達の問題が解決するというような 「銀色の弾丸」があるはずがない。 アメリカの認知発達の研究コミュニティ では、子どもの「可処分時間」を どのように様々な活動の間で分配するか、 その多様性こそが重視されていると 言う。 日本では、モノカルチャー的な 議論が受け入れられがちだ。 百マス計算であれ、フラッシュカード であれ、 たった一つの方法で認知発達の 問題が一挙に解決されるはずがない。 「詰め込み教育」と「総合学習」 どちらが望ましいか? 答えは、「どちらもやるのが良い」 に決まっている。 コンピュータか自然の中の生の体験か、 という問いの立て方もしかり。 AかBかという問いに対