生きた化石「ソレノドン」 ソレノドンという動物をご存じだろうか? 大型のジネズミに似た原始的な食虫類だ。キューバのキューバソレノドンSolenodon cubanusとハイチのハイチソレノドンS.paradoxusの2種でソレノドン科Solenodontidaeを構成する。体長28~33cm,尾長17~26cm,体重約1kg。体はがんじょうで頭部が大きく、吻(ふん)が非常に長い。四肢には5指があり,つめが長い。指だけを地につけて歩く指行性で、ジグザグに進み、決してまっすぐには走らないという。 食虫類は、昆虫、ミミズなどの無脊椎動物を主食とするが、ネズミなどを食べるものもある。おもに夜行性で単独生活をし、ソレノドン、ブラリナトガリネズミなどは、哺乳類には珍しく毒を持つ。獲物にかみついて顎下腺(がっかせん)から分泌される毒液を注入し、弱らせてとらえる。 今回、絶滅していたと思われていた哺乳類ソ