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economyに関するdodolabyのブックマーク (65)

  • ECB緊急・無制限オペの考察 | 本石町日記

    前日のECB緊急・無制限オペ(日も10兆円供給、足切りあり)は、日銀&資金関係者の間では「当に必要だったのか」という疑問も出ている。マネーマーケットを沈静化するためのオペレーションながらも、「突然・大量」であったことが不安を増幅した感もあるため。増長された不安が収まらず、クレジットマーケットの過剰反応が実体経済に悪影響を及ぼせば、歴史に残る「オペ」となるかもしれない。 銀行間の資金取引は相互信頼によって成り立っており、「出したお金が返ってこない」との懸念が少しでも広がると、一気にシステミックリスクに発展する恐れがある。従って、「不安」があるなら、まずはそれを広げないことが重要となる。この点、中央銀行がどのような流動性供給をすべきかは簡単ではなく、不安のステージによって異なると考えられる。 まず、一部銀行の資金繰りがひっ迫し、「不安」が局所的にとどまっている場合、中央銀行は目立たぬように

    dodolaby
    dodolaby 2007/08/15
    緊急オペでしかも無制限となると、「何か大変なことが起きている」という印象を与え、さほど問題を感じていなかった銀行も不安になって応札するから、巨額のオペになってしまったのではないか
  • チケ取りの経済学 | WIRED VISION

    チケ取りの経済学 2007年8月14日 経済・ビジネス コメント: トラックバック (0) 先日、BS放送でストレイテナーというバンドの幕張メッセでのライブを観ていたら、その中のインタビューでアーティストが、「観たい人がチケットを取れるようにこの会場を選んだ」というようなニュアンスのことをいっていた。なるほど、そうだったのか、ぼくは思わずうなってしまった。なぜなら、ぼくがこのライブに行かなかったのは、他ならぬ幕張メッセだったからである。ぼくは、このバンドのファンだし、いつもはなかなか手に入らないチケットがこの回は手に入りそうなことは知っていたのだが、結局、行こうとは思わなかった。なぜなら、そこが幕張メッセだからだ。 ストレイテナーは、Mステ出演の際、「今最もチケットが取れないバンド」と紹介されるような破竹の勢いのJポップバンドだ。数年前までは、下北沢シェルターとか渋谷クアトロなどの小さい小

    dodolaby
    dodolaby 2007/08/14
    価格機構が「需要の強さ」をきちんと反映しないような財については、価格とは異なる購入者選別の方法が取られるのが一般的だ。これを、経済学者・林敏彦は「疑似価格機構」と呼んでいる
  • 梶ピエールの備忘録。 - ■[グローバリズム]新春もフェアトレード。

    今年最初のブログ更新と言うことで、当は違うネタで行こうと思っていたのだけど、折角山形さんやfuku33さんからコメントを頂いて議論が盛り上がった(たぶん)ので、どういったところが対立点になっているのかここで改めて整理しておこう。 まず、議論の前提となっているのは、世界的に農産物価格が下落傾向にある中で、コーヒー農家に代表される途上国の農民の多くが貧しい生活から抜け出せないでいる、という認識である。その上でそういった途上国の生産者に対する援助としてどのような方法がありうるか、と言った時に、次の二つが代表的なものとして思い浮かぶだろう。 (1)生産者がより付加価値の高い商品を生産して「自立」できるよう信用・技術面でのサポートを行う。 (2)生産者がグローバル市場における農産物の価格変動による打撃を受けないよう、「公正な価格」で買取りを行う。またコストの上昇分は何らかの形で消費者に転化する。

    梶ピエールの備忘録。 - ■[グローバリズム]新春もフェアトレード。
    dodolaby
    dodolaby 2007/01/08
    先進国消費者の「正義感」をかきたてる「マーケティング」や「エンジニアリング」を戦略的に組み込む/ポストモダン消費論/先進国の消費者の「正義感」は基本的に移ろいやすい
  • 高利貸しが最貧国を救う - 池田信夫 blog

    今年のノーベル平和賞は、ムハマド・ユヌスと彼の設立したグラミン銀行に与えられることが決まった。ユヌスはアメリカ経済学の博士号を得て、故国バングラデシュの大学で教えていたが、飢饉に苦しむ農民を救済するため、1983年にグラミン銀行を設立した。その融資は、1人当たり数十ドルから百ドル程度のマイクロファイナンスと呼ばれるものだが、融資残高は57億ドルにも達している。 従来の常識では、バングラデシュのような最貧国で金融を行うことは不可能だと考えられていたが、グラミン銀行は無担保で、年利20%という高金利であるにもかかわらず、返済率は99%だ。そのしくみは、債務者に5人ぐらいのグループを組ませ、共同で返済の連帯責任を負わせるものである。グループのうち、だれかの返済が滞ると、他のメンバーが代わって返済する責任を負い、債務不履行が起こると、そのグループに所属する人は二度と融資してもらえない。しかしち

  • 金融政策とイールドカーブ - マーケットの馬車馬

    長いこと更新をサボってしまって申し訳ありません。どうもどたばたしてブログに関わる気になれず、更新どころか他のブログすら余り拝見することなく2ヶ月を過ごしてしまいました。これからも更新頻度は余り上げられそうにないのですが(ネタが腐る一方で・・・)、何とか暇を見つけて書いていきたいと思います(コメント欄まで放置してしまい申し訳ありません。今後はコメント欄だけはすぐにお返事を差し上げるようにしたいと思います)。 さて。とうとう量的緩和解除に続いてゼロ金利も解除されたわけなのだが。筆者の量的緩和解除に対する考えは「で、日銀は何をやったのか」で書いたので繰り返さないが、その中で「量的緩和解除には何の意味もないが、利上げをすればそれには一定の効果がある」といったことを書いたように思う。実際、「(ゼロ金利下での)量的緩和」による効果を示すテキストなりまともな論文なりを見つけるのはほとんど不可能だが、利上

    金融政策とイールドカーブ - マーケットの馬車馬
  • サービス終了のお知らせ

    サービス終了のお知らせ いつもYahoo! JAPANのサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。 お客様がアクセスされたサービスは日までにサービスを終了いたしました。 今後ともYahoo! JAPANのサービスをご愛顧くださいますよう、よろしくお願いいたします。

  • で、日銀は何をやったのか(上) - マーケットの馬車馬

    もう1週間遅れでタイミングを完全に逸しているのだが、日銀の量的緩和解除の話を軽くまとめておきたい。ただし、後で説明するように、量的緩和解除それ自体よりもそれにくっついてきたネタの方が100倍重要なので、量的緩和解除の話は極力短く抑える予定(それに、日銀の量的緩和になんの意味も無いことは既に繰り返してきたのだし)。 結局、量的緩和に意味はあったのか? 量的緩和解除を評価するには、当然のことながら、過去5年間の量的緩和に果たして意味があったのかどうかを整理しなければならない。もし何らかの効果があったのであれば、それを解除したことで逆の効果が起こることを覚悟すべきだし、何の効果も無かったというのであれば、今回の解除は軽やかに無視して終了だ。 これについては、日銀のHPでは3種類の効果が期待できるとされている。まず、短期金利の一層の低下。つーかゼロでしょうが最初から(注1)。2つ目として、ポートフ

    で、日銀は何をやったのか(上) - マーケットの馬車馬
  • インフレ・ターゲット(4):約束だけならサルでも出来る - マーケットの馬車馬

    さて、前回、いわゆる「家の」インフレターゲット(イギリス他で採用されてたり、アメリカで採用すべきかどうかが議論されていたりするあれである)は日では使用不能である、と書いた。そして、「今」金融政策が出来ないのだから、代わりに「将来の」金融政策(利下げ)を約束することで、期待インフレ率上昇→今のインフレ率回復(景気回復!)を狙うという「もうひとつの」インフレターゲットがあるということも説明した。 今回はこの「もうひとつの」インフレターゲットについて少し詳しく説明したい。これについての理解がないと、「日銀が今までやってきた政策(量的緩和)が正しかったのかどうか」を判断できない。そうなると、量的緩和解除が正しかったのかどうかも判断できなくなってしまう。そんなわけで、当初はこのエントリーの前に速報的に量的緩和解除関連のエントリーを書こうと思っていたのだが、まずこのエントリーを先に書き上げてしまう

    インフレ・ターゲット(4):約束だけならサルでも出来る - マーケットの馬車馬
  • 量的緩和解除以後の日本経済 II - 田中秀臣の「ノーガード経済論戦」

    前回に去年の夏に事実上の"親日銀派"のエコノミストたちが今年春の量的緩和解除やデフレ脱却、政策オプションとしてのインフレ参照値の導入を語っていたと述べた。そのような発言を聞く一方で、小泉政権サイドに近いところからは夏の終りに日銀と政府との名目経済成長率論争が起きるだろうという観測を聞いた。もっとも去年の夏は郵政民営化を焦点とした政治の季節に吹き飛ばされて、この「論争」が正体を現したのは年末になってからであった。具体的には昨年12月に経済財政諮問会議において与謝野馨経済財政・金融担当相と竹中平蔵総務相との間で交わされた財政再建をめぐる論争である。これは財政再建をめぐっての金融政策の位置づけをどうとらえるのか、という論争であったともいいかえることができる。長期国債の利回りである長期利子率と名目成長率の大小関係がどのように金融政策と関連しているのか、という点で与謝野大臣と竹中大臣との間で意見が交

    量的緩和解除以後の日本経済 II - 田中秀臣の「ノーガード経済論戦」
  • 米国財政赤字の実体は知的投資か: 極東ブログ

    ラジオ深夜便二月二十八日零時台、国際金融アナリスト大井幸子による「ニューヨーク・マーケットリポート」が奇妙に心に残り、それからときおり考えていた。 最新のリポートとしては住宅市場の軟化ということ、また、アラブ首長国連邦でドバイに社のあるDP Worldが米国内の六カ所の港湾施設管理を担う是非問題についても触れていた。この話題はこのブログで扱うべきか少しためらったなと思い出す。 大井の話はそれからなんといっても米経済は堅調、と続くところで、アナウンサーは財政赤字・貿易赤字問題はどうでしょうと突っ込む。彼女の回答はというと、バーナンキも懸念は示しているもののと切り出し、米経済のこの十年の構造変化に話を転じた。 ポイントは、米国ではIT革命を経て知識による生産性が高まり、さらなる向上のために、優れた知識産業の人材を得るための教育費・研究費の費用が増えた――二〇〇〇年以来四十二%の伸び――という

  • インフレ・ターゲット(3):デフレに使える政策・使えない政策 - マーケットの馬車馬

    困ったことになってきた。筆者の目算としては「量的緩和」解除は早くても4月で、それを前提にこのシリーズ物を書いていたのだが。前回でインフレターゲットの経済学的な議論を一通り網羅し、今回「もうひとつのインフレターゲット」を紹介し、次回でその「もうひとつのインフレターゲット」の中身を説明して第5回で今後日銀がどうすべきかを書く。その上で今日銀がやろうとしていることをちゃんと評価する、というのが当初の狙いだったのだが、各種報道が正しいならこの予定は完全に崩れたことになる(新聞の飛ばし記事には何度も煮え湯を飲まされているので、実際に解除されるかどうかは筆者は予想しないが)。 当はここで量的緩和解除に関するエントリーを書きたいところなのだが、そのためにはやはりゼロ金利下での金融政策とは何なのか、特に日銀が行ってきた当座預金残高ターゲットという量的緩和政策は何であったのか(政策の質は何であったのか、

    インフレ・ターゲット(3):デフレに使える政策・使えない政策 - マーケットの馬車馬
    dodolaby
    dodolaby 2006/03/05
    信頼性を回復するために中銀は何らかの目標を設定して自分の行動を縛る必要がある/政策の柔軟性を犠牲にしないと信頼は得られない
  • サッカーでグローバル経済を考える、という話 - H-Yamaguchi.net

    世銀のサイトをうろうろしていたら、こんな論文を見つけた。サッカーを題材に、グローバル経済のあり方を論じる、というアプローチ。この人絶対サッカー好きで、半分ネタみたいなものなんだろうな、とか思って斜め読みしてみたわけだが、それなりに興味深いところもあった。 著者のMilanovic氏は世銀のResearch Departmentでlead economistを務める。所得格差が研究テーマのようで、こんなページも作ってる。業績リストはこんな感じ。 で、論文。細かいところは原文をあたっていただくとして、ここではさわりだけ。 サッカーというスポーツには興味深い特徴がある、という指摘からスタート。サッカーという「労働市場」は、世界で最もグローバル化が進んでいる。世界をリードするクラブチームは、国籍に関係なく優れた選手を高値で獲得する実力位の世界であり、「労働者」である選手たちが国境を越えて移動する

    サッカーでグローバル経済を考える、という話 - H-Yamaguchi.net
  • インフレ・ターゲット(2):中央銀行を「信じる」ということ - マーケットの馬車馬

    さて、前回は日銀はなぜ「物価の番人」と呼ばれるのか、そしてインフレを抑えるためには失業者を増やさなければならないというジレンマがあることを説明した。更に、期待インフレ率を直接コントロールできるなら、失業率を上げることなくインフレを抑えることが出来ること、しかし期待インフレ率のコントロールというのは簡単なことではないことを説明したところで終わったのだが、今日はその続きを。 なお、前回のコメント欄で日の「リフレ」関連のコメントを頂戴したが、今回のエントリーは「いかにインフレを抑えるか」が主題であって、「いかにしてデフレから脱出するか」は次回以降に説明することにしたい。その意味で、前回と今回のエントリーは今後の金融政策を議論するもので(もしこのまま景気が回復するなら、という条件付きだが)、次回以降のエントリーが今までの金融政策について議論するものだ、と言えるかもしれない。 日銀の「裏切り」 さ

    インフレ・ターゲット(2):中央銀行を「信じる」ということ - マーケットの馬車馬
  • 医学都市伝説: 海辺のイタリア料理店

    2006年02月12日  海辺のイタリア料理店 [日常] せっかくの連休をPCいじりだけで終わらせてはイカンと、この辺ではけっこう有名とされているイタリア料理店に予約をいれて、優雅なディナーをいただくことにした。チバイバラギに住んでいた頃なら何であろうと車で出かけることになるのだが、湘南マナーにはそぐわなかろうと、あえて江ノ電を使うことにする。 店は海まで20mというロケーションで、耳を澄まさなくても海鳴りが聞こえてくるのだが、残念なことにそれに気付いたのは帰りの道筋で、それまでは通り過ぎる車のロードノイズだと思っていたりする。料理は立地を生かしたシーフードが売りとされているのだが、このあたりの料理店一般にいえることとはいえ、そううまい魚がでるわけでもないのだった。 シラス漁なら有名な地元漁業に、多彩な海の幸を期待する方が間違っているし、仮に良い魚がドンドン捕れるなら、それはほとんど中央に

    dodolaby
    dodolaby 2006/02/19
    シラス漁なら有名な地元漁業に、多彩な海の幸を期待する方が間違っているし、仮に良い魚がドンドン捕れるなら、それはほとんど中央に高値で供せられるのが経済原則であろう。
  • 通信の経済学と政策の時代認識 - michikaifu’s diary

    久しぶりにバリバリのテレコム話を書く。 日で、NTTの再々編だか再々々編だかの可能性を含む、通信の競争政策論議がまた盛んになっているようだ。日の論議の詳細は置いておくとして、その時によく引き合いに出される割に、ちゃんと説明されているのを報道で読んだことがない「アメリカの通信政策」について、私の考えを書いておきたいと思う。 マスコミでは競争競争と言うが、競争だけでは価格は下がらない。 通信に限らず、どの業界でもそうだが、独占企業が過剰利潤をむさぼっている場合には、競争相手を導入すれば価格を下げるのに有効だ。しかし、ある程度利潤が適正なレベルに落ち着くと、あとはいくら競合企業がたくさんあっても価格は下がらなくなる。 経済学の基礎の基礎、価格は需要と供給のバランスで決まる。今のご時世、ほっとけば通信インフラの需要はどんどん増えていくのだから、供給をどーんと増やさない限り、価格は下がらない。提

    通信の経済学と政策の時代認識 - michikaifu’s diary
    dodolaby
    dodolaby 2006/02/14
    競争だけでは価格は下がらない/人為的ではない、技術的な裏づけのある価格競争が供給の増加をもたらす/NTTを細切れにすることより、競合相手を統合・優遇して育成することに精力を使ったほうが、供給が増加する
  • インフレ・ターゲット(1):中央銀行の仕事と「期待」の仕組み - マーケットの馬車馬

    多くの読者が、そして筆者自身も既に忘れてしまっていることではあるが、このブログのメインコンテンツは金融政策ということになっている。それでブログ開設から半年ほどかけて量的緩和について色々と書いたのだが、金融政策関連の大ネタであるインフレターゲットについてはあまり書くつもりが無かった。 やはり人間というのはネガティブな動機に突き動かされる方がやる気が出るものであるらしい。筆者にとって「許容しがたい暴論」である量的緩和については、反論も悪口もいくらでも書ける。一昨年の20回シリーズでもまだ書き尽くしていないほどである。しかし、必ずしも賛成ではないが「議論としては分かる」インフレターゲットについては、色々書く気になるほど怨念(笑)が溜まっていなかった。そんなわけで、「この話はそのうち纏めたいなー」と思いつつも1年以上放置してきたのだが、1年も経つと色々と蓄積されるものがある。勘違いとか誤用とかが多

    インフレ・ターゲット(1):中央銀行の仕事と「期待」の仕組み - マーケットの馬車馬
  • マーケットの馬車馬

    とりあえず量的緩和解除はどうでもよいとして、しかしそれでも先週末からの日銀の様々なアナウンスは重要な意味を持つ。なぜなら、我々は初めて「完全なフリーハンドを得た日銀」と対峙することになったからだ(この石町日記氏の指摘はとても鋭いと思う。眼から鱗どころかまぶたが落ちそうなくらいに)。つまり、我々は日銀がこれから何を狙って、どのように行動するのか、一から考えなければならない。「一から考える」というのは、 1. 日銀は何を望んでいるか(政策目標) 2. 日銀は現状をどう認識しているか 3. 目標と現状のギャップを埋めるために、どんな政策が取られるか(政策手段) 4. 我々民間はそれに対してどう対処すべきか 5. この民間のリアクションが日銀の行動にどんな影響を及ぼすか を考える、ということだ。当然、同じ事を日銀自身も考えなければならない。我々が上のプロセスで勘違いをすれば、5.で結局金融政策の

    マーケットの馬車馬
  • 金融政策論議の不思議(7) インフレターゲットは有害無益 - マーケットの馬車馬

    最近の金融緩和策でやたらと頻繁に聞かれたのがインフレターゲットだ。例えば、黒木氏のホームページから拾ってきた岩田規久男学習院大学教授のコメントを読むと、「デフレ脱却のためにはまずインフレターゲットを設定」し、そうすれば「1年以内に十分インフレになる」のだそうだ。過去6回の記事でえんえんとゼロ金利下でインフレにするのがいかに難しいかを書いてきた身には、インフレターゲットは不可能を可能にする魔法か手品かのように思えてしまう。 こういう意見がマスメディア他で人気になった理由はよーく分かる。「国債の買い切りオペを増額」とかいったどうしてもテクニカルな匂いの抜けない政策に比べて、「政府が罰則付きで日銀に『ここまでインフレにせよ!』と命令すれば、日銀は死に物狂いでインフレにするようになるのでオッケー」と解釈できるインフレターゲットは圧倒的に分かりやすいのだ。しかも上で岩田氏が書いているように、効果も絶

    金融政策論議の不思議(7) インフレターゲットは有害無益 - マーケットの馬車馬
    dodolaby
    dodolaby 2006/02/06
    インフレターゲットは日銀が将来のインフレをコントロールできると、皆が信じる必要がある/インフレターゲットはインフレ率を完全にコントロールできている中央銀行のために作られた理論
  • 金融政策論議の不思議(5)  国債を買い続けるだけでは無意味な理由 - マーケットの馬車馬

    日銀が国債を買えばデフレは解決するという考え方は量的緩和派の議論の大黒柱のようなものだと思うので、前回に引き続きもう少し考えてみよう。 国債を買っても絶対に、少しも、マネーサプライは増えないのか? 国債を買うだけでマネーサプライが増えるかどうかという議論は、前提条件の設定が錯綜しているせいでどうもごちゃごちゃしやすい。一番難しいのは長期国債の買いオペ効果をどう考えるかだ。前回までゼロ金利ゼロ金利と言ってきたが、10年国債の金利がゼロになったわけではない。今は2%弱になっているが、低いときでも0.5%はあった。だから、日銀が長期国債を買えば金利は下がり、資金需要は増えるのでマネーサプライは増やせる。効果はあるわけだ。 ただし、高々0.5%金利が下がっただけで増える資金需要など高が知れているし、日銀が長期国債を買い続ければすぐに長期金利もゼロになるわけで、結局問題は何も解決していない。一時的な

    金融政策論議の不思議(5)  国債を買い続けるだけでは無意味な理由 - マーケットの馬車馬
    dodolaby
    dodolaby 2006/02/06
    国債と現金の発行者は同じ政府/国債と現金にはほとんど違いが無い。だから買いオペによって国債と現金を交換しても、経済に与える影響は小さい。
  • [AOGC2006]オンラインゲーム運営と「ゲーム内経済学」の視点 -国際金融情報センター山口氏(前編):Slash Games (オンラインゲーム総合サイト) 2006/01/26

    [AOGC2006]オンラインゲーム運営と「ゲーム経済学」の視点 -国際金融情報センター山口氏(前編) 1月26日 2月に開かれるオンラインゲームに関する国際カンファレンス「AOGC2006」。そのセッション「『ゲーム経済学』とその意義」の講師、財団法人 国際金融情報センター山口浩氏にお話を聞いた。山口氏によれば、経済学をツールとして利用することで、オンラインゲームの内外に発生する様々な問題をよりスムーズに扱えるようになるという。 財団法人 国際金融情報センター山口浩氏 − まず始めに、山口さんが国際金融情報センターというシンクタンクに勤めていることと、今回講演されるテーマ「『ゲーム経済学』とその意義」は、どのように関連しているのでしょうか? 山口:はっきり言うと、あまり関係ないんです(笑) 国際金融情報センターには、さまざまな金融機関から出向してきている研究員が多く、私もそう