ブックマーク / nakashou.wordpress.com (2)

  • 円安・物価高をどうする?――松尾匡さん(立命館大学教授)に聞きました (上)

    いま、物価高騰で営業も暮らしも大変な状況です。異常な円安によって輸入品の値段が上がっているからだと言われます。では、円安はなぜ起きたのか。どう対応すればいいのか。立命館大学教授の松尾匡さんに聞きました。(全2回) ――いま、物価高騰で営業も暮らしも大変な状況です。異常な円安によって輸入品の値段が上がっているからだと言われますが、この円安の要因はなんでしょうか? いまの円安の要因は日米の金利差の拡大です。日はずっと低金利なのに、アメリカは金利を上げてきました。おカネをたくさん持ってる人は、金利の高い国で運用したほうがトクなので、金利の低い国の通貨を高い国の通貨に換えようとします。それで円安ドル高になっているのです。 ――なぜ金利差が開いてしまったのですか? 簡単に言えばコロナ対策の差です。多くの国が、人々の生業や暮らしを支えるために、大規模な財政出動をしました。アメリカの場合はそれがとても

    円安・物価高をどうする?――松尾匡さん(立命館大学教授)に聞きました (上)
  • 円安・物価高をどうする?――松尾匡さん(立命館大学教授)に聞きました(下)

    ――「円安」というと日が弱くなってしまった印象も受けますが……。 その感覚は分からなくもありませんが、ちょっと短絡的です。円高になると日から輸出するモノの海外での値段が上がって競争力が弱くなるという側面もあるのです。円高になると競合輸入品が安くなって、国内産業が負けて淘汰が進むという弊害もあります。 これまでの日経済なら、円安になると輸出が伸びて景気が良くなるほうへ向かっていました。でも、この20~30年間ずっと円高気味でしたから、日企業は工場の海外移転を進めてきました。国内に工場がないので、円安になっても輸出数量の伸びが弱く、なかなか景気は良くなりません。しかし、いまはさすがに国内回帰も始まっていますので、やがて輸出能力も戻ってくるとは思います。 ――円安が悪くて円高がよい、という単純な話ではないですね。 いまは円安で暮らしが苦しい印象ですが、円高で苦しくなったときもあったのです

    円安・物価高をどうする?――松尾匡さん(立命館大学教授)に聞きました(下)
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