隠岐諸島の島根県西ノ島町にある通称「イカ寄せの浜」にドウタリイカ(ソデイカの同地域での呼び名)が大量に押し寄せている。住民らは特殊な器具を使って岸辺から次々と引き上げており、一足早いクリスマスプレゼントに浜が活気づいている。 イカ寄せの浜は、同町浦郷地区にある入り江で、冬場を中心に多くのイカが集まることで知られる。近くの由良比女神社の祭神が海上でイカにかまれ、そのおわびとしてイカが集まるとの言い伝えもある。 町地域振興課によると、11~2月に多いときで5匹前後が引き上げられるが、ここ数日は特に多く、5、6の2日間で24匹の“大漁”。大きさは90センチ程度という。 イカが集まっていることを知った住民らは、先にかぎがついた器具を使って岸辺から器用にイカを引き上げ。「いいことが続きそう」と、思わぬプレゼントに大喜びしている。