読みたいに関するdokusyotyuのブックマーク (34)

  • 俳句の本を読む:「古句を観る」柴田宵曲 - 何かのヒント

    俳句が数々ある中で、これまでに私が読んだはせいぜい数十冊にすぎない。 その数十冊の中で何の留保も条件もつけずに☆5つと言えるは二冊しかなくて、そのうちの一冊が書である。 ところがこのの紹介は妙に難しい。 良いならその良い点をただ素直に挙げていけば済む話だが、このはどの部分を紹介すればいいのかを考えながら読んでいるうちに、またじっと読みふけってしまう。 書いてある内容を熟知していても、また読み返したくなる。 古句を観る (岩波文庫) 作者: 柴田宵曲 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1985/10/16 メディア: 文庫 クリック: 4回 この商品を含むブログ (3件) を見る 柴田宵曲の文章には人心を穏やかにさせる性質があって「このは凄い!ぜひ読むべき!」といった興奮型の書評や感想を書く場合の心理とは真逆の方向へと心を持っていかれる。 むしろ日頃のザワザワ、そわそ

    俳句の本を読む:「古句を観る」柴田宵曲 - 何かのヒント
  • 俳句の本を読む:「私の好きなこの一句 現役俳人の投票による上位340作品」柳川彰治 - 何かのヒント

    俳句を何冊か続けて読んだので、その感想を書いてみたい。 お勧め度は星5つを最高として、 ☆5つ→大いにお勧め、買ってでも読むべき ☆4つ→良書、お勧めできる ☆3つ→ごくごく平均的な ☆2つ→やや難あり~欠点の目立つ ☆1つ→駄、買っても読んでもいけないレベル としておく。 一冊目は投票によって俳句を下位から順番に並べて、コメントつきで紹介しているである。こういうコンセプトの「映画ベスト100」とか「名盤100選」といった企画はよくある。俳句でその手のがあるとはやや意外で、冒頭に上位の句を予想する記入欄まで用意されている。 読み始めると、最初は同率(一票)で529位の作品が並んでいてやや退屈だがハッとなるような句もチラホラある。次第に上位の作品が出てくると知っている句が増えてきて、気分的に盛り上がる。投票した人のコメントも面白い。 また、構成的に途中で読むのをやめる気にはな

    俳句の本を読む:「私の好きなこの一句 現役俳人の投票による上位340作品」柳川彰治 - 何かのヒント
  • それでも「好きなことで、生きていく」。慈悲はない。 - 書架とラフレンツェ

    ※言いたいことはラスト2行です。 記事のタイトルは言わずと知れたYoutubeの、あの有名コピーだ。この言葉に対しても、この言葉が登場する以前にも、「好きを仕事に」するやり方は一定の羨望や嫉妬を絡めつつその是非やハウツーが議論されてきた。例えば最近のはてな内では 「「好きなことで生きていく」ことの現実 - 狐の王国」 「突然の無職からのスタート カメラマンで年収800万までたどり着いた方法 - 元カメラ販売員のカメラマンストーリー CameraStory」 「好きなことで生きていかなくても別に大丈夫です - カリントボンボン」 のような記事が注目されてきた。 しかし、世に多くある「好きなことで生きていく」に関する言説の多くが、それが肯定であれ否定であれ、ある状態を前提としている。それは「『好きなこと』と『好きではないこと』、両方が選択肢として存在する」状態だ。片方にちょっと大変だけれど「

    それでも「好きなことで、生きていく」。慈悲はない。 - 書架とラフレンツェ
  • イスラーム国の衝撃 (文春新書) by 池内恵 - 基本読書

    イスラム国関連の書籍をざっと4,5冊読んだが1冊選ぶとしたらこれだな。次点としてロレッタ・ナポリオーニの『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』はイスラム国のメディア戦略とテクノロジー、あとは世界政治の中での立位置にページを割いていてまとまっているのが良かった。それに対して書『イスラーム国の衝撃』はイスラム国(伸ばし棒うつのが面倒臭いから書名以外では省略する)イスラム国そのものの成り立ち、疑問点に思想と政治両面からフォーカスした内容でその分ぎゅっと詰まっていてわかりやすい。 今や日人の脳内にもくっきりとその特異性が刻みつけられているイスラム国だが、ニュースをみているだけだと時間や文字数上の制約からどうしても「今まさに起こっている事象そのもの」に対してのあーだこーだに終始することになる。成り立ちから今後まで見通していく為には新書程度でもまとまった分量で読むのがいいだろうと思う。何しろ歴

    イスラーム国の衝撃 (文春新書) by 池内恵 - 基本読書
  • 最高の入門書を一冊で『そうだったのか現代思想』

    きっかけは、このツイートに遡る。 色んなメンヘラを見てきて思うのは、あいつら圧倒的には読書量が足りねえってこと。メンヘラが一心不乱に悩んでることは1000年とか2000年前のメンヘラが既に悩み終わってることなんだよ — プリンツ=オイゲン (@_sexperia) 2014, 12月 16 メンヘラに限らないし、2000年は盛りすぎだ。だが言ってることは合っている。ええトシこいたオッサンなのに、中学生からの悩み「私とは誰か(何か)?」がまだ悩み終わっていないのは、圧倒的に足りないから。存在論と認識論から始まって、認知科学や科学哲学、数学から仏教まで、道草が愉しすぎて終わる気がしない。わたしの時間が終わるまで、知りたいことを知り尽くしたい。 その手引きとなる一冊がこれだ。網羅性はないし単純化バイアスが掛かっているが、現代思想のエッセンスを凝縮し、ひたすら噛み砕くのが良い。要所要所で出てくる概

    最高の入門書を一冊で『そうだったのか現代思想』
  • 「哲学実技」のすすめ ― そして誰もいなくなった… 中島義道 著 - うちこのヨガ日記

    これはすばらしい哲学スクワットだけど、毒にも薬にもなりすぎるかも。対話授業形式で展開していく内容なので、構成上とても読みやすくなっています。これを読むと、哲学は救済ではないことがよくわかる。とにかく鮮やか。 先生一人に生徒6人。先生の話に耐え切れなくなって生徒がキーッとなって立ち去ってく場面で設定されるセリフがいい。これほど激しくないものの、わたしも似たような構造の対話にインドで何度か出くわしたことがあります。このは日人同士の会話なので、ナマナマしい。「思考の体力」をキーにしたスクワットが延々続きます。 一部を引用して紹介するのがすごく難しい展開なので、わたしが「これってヨガの世界でも、とってもありがち」と思う「生徒から先生への問い」を紹介します。 (生徒の発言:5「きれいごと」を語らない より) 三浦綾子さんや五木寛之さんのを読むと、元気が出てくるんですが、先生のお話うかがってい

    「哲学実技」のすすめ ― そして誰もいなくなった… 中島義道 著 - うちこのヨガ日記
  • [ま]絶対に行けない世界の非公開区域99/世界中に存在する入れない場所をナショナル ジオグラフィックがご紹介 @kun_maa - [ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

    今僕たちが暮らすこの世の中は、リアルではあっという間に外国に行け、ネット上には様々な情報が飛び交い、一見自由でなんでも叶えらるんじゃないかという錯覚に陥りそうになることがある。 でも、そんな世界でも(そんな世界だからこそ?)、まだまだ僕たち一般人が立ち入ることができない場所がたくさんある。 スポンサーリンク 書は、そんな非公開の場所の中から厳選した99カ所を、写真や地図とともに紹介してしている。 タイトルだけを見ると、なにやら陰謀論渦巻くトンデモのような印象を受けるかもしれないが、発行元はあの「ナショナル ジオグラフィック」だ。その辺に転がっているインチキ陰謀論者のよりはずっと信用がおける。 絶対に行けない世界の非公開区域99 ガザの地下トンネルから女王の寝室まで 作者: ダニエル・スミス,ナショナルジオグラフィック,小野智子,片山美佳子 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフ

    [ま]絶対に行けない世界の非公開区域99/世界中に存在する入れない場所をナショナル ジオグラフィックがご紹介 @kun_maa - [ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)
  • 「海外文学・世界文学ベスト100冊」は、どの1冊から読み始めればいいか - ボヘミアの海岸線

    #2019年、編集済み。 「海外文学の名作100冊」を分類する 世界文学・海外文学は広大な海あるいは原野のようだ。それゆえ、初心者にとって地図がとても見づらい。「面白い」「古典」「話題になっている」という定性的な物差しはたくさんあるけれど、それだけで歩くにはあまりにタイトルの数が多すぎる。さらに「面白い」の基準は人それぞれなので、リストは無数にある。ほんのり海外文学に興味はあるけれど、どの羅針盤を使えばいいのかわからない人が「とりあえず海外文学ベストならまちがいないのでは」とベスト荒野に向かい、アチャス&エペペする姿を何度も目撃してきた。 というわけで、ノルウェー・ブック・クラブが2002年に公表した”Top 100 Books of All Time”「世界最高の文学100冊」を「値段」「ページ数(読了までの長さ)」「入手可能さ」という定量的な指標で分類してみた。リストを選んだのは、お

    「海外文学・世界文学ベスト100冊」は、どの1冊から読み始めればいいか - ボヘミアの海岸線
  • 平成26年に読んだ本ベスト10 - Danas je lep dan.

    いつものやつです。「今年出た」ではなく「今年読んだ」なのでご注意を。読んだ順。絶対に解けない受験世界史 (大学入試問題問題シリーズ)作者: 稲田義智出版社/メーカー: 社会評論社発売日: 2014/10/04メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る ちょう面白かったです(ステマ)。じ,自分で書いたわけじゃなくあくまで読んでチェックした側だからこの枠に入れてもいいよね(震え声)。世界史選択の受験生だったひとは是非とも読もう! なお受験世界史から遠ざかって長いワイ氏はろくに解けんかった模様。でも受験世界史以外のところでは,アタテュルクの顔なんかは消去法を使わずとも一発で解けたりしたので,妙な方向での知識はついたもんだな,というか。ちなみに続刊構想中らしいです。まあご人も書いておられる通り「出ないにこしたことはない」なのだけれども,楽しみにせざるを得ないですね

  • SF初心者向け。映画『インターステラー』を100倍楽しむための予習用SF作品4つ+α - personalogs.

    (100倍は言い過ぎたかもしれないですが。) 映画『インターステラー』を観てきました。 大作SFモノとしては過去にほとんど類を見ないほどの傑作で、映像・脚音楽・キャスト等どれも素晴らしいのでぜひ映画館に観に行ってほしい作品なのですが、「SF」というジャンルにあまり触れたことのない人にとっては、ちょっと難解じゃないかなと思うような部分もありました。というのも、SF作品は往々にして、過去のSF作家たちが積み上げてきた知識の蓄積を前提としてシナリオや舞台設定がつくられていることが多いからです。*1 あまりSFになじみのない人にインターステラーをオススメするとき、「SFというジャンルの過去の蓄積(前提知識・不文律・お約束……そして何よりSFの面白さ)」を予習するのに適した作品を4つほど挙げてみました。映画も公開中ですし、なるべくライトに読める、短い作品を選びました。*2 1.『幼年期の終わり』

    SF初心者向け。映画『インターステラー』を100倍楽しむための予習用SF作品4つ+α - personalogs.
  • 2014年に読んで良かった本ベスト7を発表します。 - チェコ好きの日記

    2014年、まだ半月くらい残っているので自分のなかでは早いかなって気もするのですが、とりあえず今年も残りわずかなことに変わりはないので、2014年に読んだのまとめをやろうかと思います。 私は読んだの記録を「読書メーター - あなたの読書量をグラフで記録・管理」というサイトで管理しているのですが、このエントリが更新された12月16日時点で、今年は101冊のを読んだということになっています*1。今月中に読み終わる予定のが何冊かあるので、たぶん最終的には105〜110冊のを1年で読んだことになるでしょう。私としては、1年で100冊くらいというのは当に例年どおりなので、今年も普通に読書を楽しんだんだなというかんじです。 今回はその101冊のなかから、2014年に読んで良かったな〜と心の底から思った7冊を、ランキング形式で書き留めておこうと思います。 7位 山田花子『神の悪フザケ』 定

    2014年に読んで良かった本ベスト7を発表します。 - チェコ好きの日記
  • 【読書感想】沈みゆく大国アメリカ ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    沈みゆく大国アメリカ (集英社新書) 作者: 堤未果出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/11/14メディア: 新書この商品を含むブログ (27件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 鳴り物入りで始まった医療保険制度改革「オバマケア」は、恐るべき悲劇をアメリカ社会にもたらした。「がん治療薬は自己負担、安楽死薬なら保険適用」「高齢者は高額手術より痛み止めでOK」「一粒一〇万円の薬」「自殺率一位は医師」「手厚く治療すると罰金、やらずに死ねば遺族から訴訟」。これらは、フィクションではない。すべて、超大国で進行中の現実なのだ。石油、農業、教育、金融の領域を蝕んできた「一%の超・富裕層」たちによる国家解体ゲーム。その最終章は、人類の生存と幸福に直結する「医療」の分野だった! 堤未果さんの『アメリカ』シリーズ、今回のテーマは「医療」です。 2008年5月に、64歳の元バス運転手

    【読書感想】沈みゆく大国アメリカ ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • Kindleアーカイブで大正6年出版の『羅生門』原書を読んでみた - ぐるりみち。

    Amazon.co.jp: Kindleアーカイブ: Kindleストア Amazon.co.jpは29日、国立国会図書館が「近代デジタルライブラリー」で公開しているパブリックドメインの古書を、Kindle版として販売する「Kindleアーカイブ」を開始した。 Kindleアーカイブでは、国会図書館が近代デジタルライブラリーとして公開している、著作権保護期間が満了したタイトルの画像データをKindleとして最適化し、販売する。 (Amazon国会図書館所蔵のパブリックドメイン古書をKindleとして販売 -INTERNET Watch) いつの間にやら、こんなサービスが始まっていました。国立国会図書館が所蔵し、ウェブ上で公開している古書をKindleストアで配信する、Kindleアーカイブ。 そのラインナップを見てみると、作家としては、夏目漱石、宮沢賢治、芥川龍之介、福沢諭吉、竹久夢

    Kindleアーカイブで大正6年出版の『羅生門』原書を読んでみた - ぐるりみち。
    dokusyotyu
    dokusyotyu 2014/11/27
    新刊案内面白い。そんな昔からあったのか。盲点。
  • 見てしまう人びと:幻覚の脳科学 by オリヴァー・サックス - 基本読書

    我々は、現実をありのまま見ているわけではない。赤外線も見えなければ紫外線も見えないし、網膜に刺激がきてから知覚が成立するまでに約100ミリ秒の遅れが存在している。我々が見ている世界は常に現実から遅れ、脳が処理した映像を「見せられている」と言える。脳の後方、後頭葉に位置する一次視覚野には、網膜から皮質への二地点間マッピングがあって、そこで視野の光や方向や位置が表現される。目からのインパルスは大脳皮質までまわって、一部はその過程で脳の反対側にまわり、視野の左半分は右後頭葉へ、右半分は左後頭葉へ行く。ちょうど逆向きになるわけだ。つまり後頭葉がどちらか、損傷を受けると視野が欠けたりといったことが起こる。 我々は現実を脳で見ているのだから、脳に異常が起これば見えなくなるし、あるいは存在しないはずの物が見えるようになったりする。書『見てしまう人びと:幻覚の脳科学』はおもに一般向けの脳科学を出してい

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