クルマのキーが進化する方向性として、二つが見えてきました。一つはキー自体を携帯電話に内蔵する方式、もう一つはキーに多くの付加価値をつけて高機能化しようという取り組みです。 この大きな違いは、独立したキーを物理的に残すかどうかにあります。携帯電話に組み込む方式が「物理的なキーは不要」と考える一方、後者は「物理的なキーは必要」という考えが根底にあります。業界では二つの方式の開発が進んでおり、日産自動車が2009年にクルマのキーを携帯電話に内蔵できるようにする計画です(関連記事1)。一方でBMWグループは、クルマのキーの付加価値を向上する方向性を探っています(関連記事2、関連記事3)。 現在のクルマのキーは、キー自体を進化させる方向で進化してきました。ドアロックの作動・解除を自動化する「キーレスエントリー」、キーとクルマ間で暗号データが一致しないとエンジンを始動できなくする「イモビライザ」の機能