たった一つのルールを知ろう! この本のタイトルになっている「人間関係をしなやかにするたったひとつのルール」。 そのたった一つのルールとは何だろうか。 それは、「自分がコントロールできるのは自分だけ」ということだ。 裏を返せば、「自分以外の人間をコントロールすることはできない」ということになる。 人間関係が悪化する多くの場合、僕たちは自分の価値観を他人に押し付けようとして、相手から反発される。 親が子供に向かって「あなたのためを想って言ってるんじゃない」と叱るが、子供は反発するばかり。 妻が夫に「休みの日ぐらい一緒に出かけてよ」と求めても、夫は「休みの日ぐらいゆっくりさせてくれ」と返し、雰囲気は険悪に。 僕ら人間は誰でも、相手が自分に何かを強制しようとしたり、操作的に関わってくることに強い不快感を持ち、相手を信頼しなくなる。 ところが僕らはその、相手が不快に思うことを他人に向かっては平気でし