●新宿で山方伸さんの展示を観た。 http://reflection.mmproj.com/ 普通にものを「見る」ときには、異なる層として、あるいは別のカテゴリーとして受け取るものを、写真は、印画紙の上の像としてフラットに配置し、フラットに見せるという傾向がある(写真の像は一層しかない)。例えば、光が当たっていてピントが合っていれば後景と前景は同じ質と強さを持ち、物の実在感とテクスチャーも同じ強さをもち、実物と反映像と影とも同じ強さをもつだろう(写真はそもそもそれ自体が反映像なのだから)。壁に黒々と落ちる影やペンキの剥げが、石や木のような実在するものよりも強く迫ることもある。だからこそ、写真には視覚的な圧縮の効果があり、写真に撮られることによってこそ見えてくる細部もあり、そこに目を奪われもする。モノクロで撮っていた時の山方さんの作品もまた、そのような写真の視覚的圧縮の特質を生かしたものだっ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く