現在、ベルリンのベーベル広場にある焚書モニュメント。広場の石畳にガラス板をはめ込み、その下の空間に空っぽの書棚が設置されている。アーティストが多く住み、ギャラリーがひしめくベルリンの街ならではのコンセプチュアルなモニュメントである。 1933年5月10日、この場所で ❝非ドイツ的❞ と断定された数多くの書籍や文書が燃え上がる薪の中に消えていった。 本は剣より強し。無類の読書家ヒトラーはそのことをよく知っていた。第二次世界大戦下、ドイツ及びドイツの支配下にあった国々で1億冊以上の本が、焚書や爆撃などによって失われたと言われている。 ドイツを含む枢軸国に対する連合国のひとつ、アメリカはこの戦争に対し兵士、武器、そして書籍をもって対抗した。 ARMED SERVICE EDITION NO. 676 ESQUIRE'S JAZZ BOOK 1944 / PAUL EDUARD MILLER 19