多分、誰もがバーバラ・クルーガーの作品と人生のどこかの時点で出会っているはずだ。たとえば1980年代後半に、美術館のギフトショップで買った彼女の作品のポストカードを大学の寮の部屋の壁に貼っていた人もいるだろう。そのカードの下にはカセットテープが山と積まれていたかもしれない。カードには「あなたはあなた自身ではない」という言葉が書かれている。そして、弾丸か拳によって割られた鏡に、女性の顔がズタズタに引き裂かれた形で映っている画像がそこにある。クールであることの代名詞のような彼女の作品のメッセージは、長年、色褪せることはなかった。その後、何十年かして、新聞の論説ページに印刷された彼女のフレーズを切り抜いた人もいるかもしれない。「それが欲しい。それを買う。それを忘れる」というメッセージは、自分は資本主義マシンの歯車のひとつになってしまったのではないかという疑問を薄々抱き始めた人に刺さったことだろう
Installation view of “Sam Durant: Borrowed Scenery”at Blum & Poe, Tokyo, 2015, with 1905, Japan Defeats Russia, Empire (2015) in foreground, graphite and colored pencil on paper, two components, 46 x 59.7 cm and 24.7 x 31.7 cm in frame, respectively. Photo Keizo Kioku. All images: Unless otherwise noted © Sam Durant, courtesy the artist and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo. 借景というマニフェスト・デスティニ
若い読者へのアドバイス… (これは、ずっと自分自身に言いきかせているアドバイスでもある) 人の生き方はその人の心の傾注(アテンション)がいかに形成され、また歪められてきたかの軌跡です。注意力(アテンション)の形成は教育の、また文化そのもののまごうかたなきあらわれです。人はつねに成長します。注意力を増大させ高めるものは、人が異質なものごとに対して示す礼節です。新しい刺激を受けとめること、挑戦を受けることに一生懸命になってください。 検閲を警戒すること。しかし忘れないこと——社会においても個々人の生活においてももっとも強力で深層にひそむ検閲は、自己検閲です。 本をたくさん読んでください。本には何か大きなもの、歓喜を呼び起こすもの、あるいは自分を深めてくれるものが詰まっています。その期待を持続すること。二度読む価値のない本は、読む価値はありません(ちなみに、これは映画についても言えることです)。
武谷三段階論・論文抄 《引用者注》 (1)文献1の初出は「自然科学」1946年7月号、『武谷三男著作集1』(勁草書房、1968年)P.32〜35所収。文献2の初出は「科学」1942年8月号、『武谷三男著作集1』P.88〜95所収。 (2)仮名遣い・段落・句読点は引用者が補正した。 ==目 次[clickable] == 〈文献1〉現代物理学と認識論(抄) 〈文献2〉ニュートンカ学の形成について(抄) [参考キーワード]物理学発展の三段階 湯川中間子論 ティコ〜ケプレル ガリレイ ニュートン 自然認識の三段階 本質論への移行の三形態 〈文献1〉 現代物理学と認識論(抄) 武谷三男 ……原子核宇宙線などの現在の物理学がおちいっている困難を打開し、これをおし進めるための方法をうる事が問題である。この為にはそれまでの科学論はただ過去を解釈するだけであり、何らの力ももたな
「代謝建築論」菊竹清訓著/彰国社刊 発 かつて建築家菊竹清訓はその著「代謝建築論」の「デザインの方法論」で、日本型アニミズムに則った認識と表現のプロセス論を提唱しました。 それは、そのまま日本型のパターン認識とパターン表現のメカニズム論でありました。 その建築デザイン論は現代そして未来に通用する普遍性があるので、「アニミズムに則った」「日本型」という言葉使いに違和感をもつ方もいらっしゃるでしょう。しかし、その立論の過程を知れば、日本人ならではの発想があり、大和言葉の分析を踏まえた思考があることから、そのように言ってもいいと了解して戴けると思います。 私は、大学で菊竹先生の授業を受け、またディスプレイ企業にて筑波科学博政府歴史館の基本構想に参画した際、展示空間の打ち合わせで同席させて戴いたことがあります。私は現在、知識創造という極めて抽象的な分野を課題としていますが、いまに至ってようやく先生
京都へディーター・ラムスの講演会に行ってきました。 講演会は、9月23日〜10月23日、建仁寺で開催されている『ディーター・ラムス Less but better展』の初日に行われました。 京都の最古の禅寺で、今年73歳のドイツ現代デザインのマイスターがどんな展示インスタレーションを行うのか? どんな話をしてくれるのか? 期待は募るばかりです。 ラムスの仕事といえばブラウン社のプロダクトです。ラムスは1955年にブラウン社に入社して1997年退社するまでオーディオ、テレビ、調理器具、シェーバーなど数々の製品をデザインしました。現在も現役。最近はオフィス家具などのデザインをしています。脚が悪くて杖をついていたのですが、創造への意欲が体に漲っていました。その姿は導師です。 建仁寺は日本に南宋の茶を伝え、禅を広めた栄西が開山した臨済宗建仁寺派大本山。祇園の花街に隣接。花見小路通りの南端に位置しま
1990年京都南座でのスーパー歌舞伎を皮切りに劇場音響サラウンド効果に付いて研究を始め大阪松竹座、博多座、大阪新歌舞伎座、銀座歌舞伎座等の歌舞伎演出音響効果システム、シアターOrbミュージカル音響システム、NHKホールや国立劇場を手掛ける。一方NHK SHV22.2ch リファレンスモニタシステムや22.2ch音声中継車なども手掛け、スーパーハイビジョン民間需要に付いても研究を行う。 最近の設置例としては、2016年11月 マージナルゴング青山スパイラル公演の立体音響効果、InterBEE 2016 Ikegami boothプロジェクションマッピング&立体音響インスタレーションなどのディレクションを行う。
こんにちは、投資カピバラ(@Capybara_Stock)と申します。 今回のnoteでは、日ごろ私が利用している米国株投資家向けの役立つツールサイトをまとめて紹介させていただきます。 本記事は全編無料でお読みいただけます。 もし本記事に価値を感じてくださった方がおられましたら 投げ銭をいただけますと大変嬉しいです。 特に個別株へ投資されている方の場合、日々の相場の動きをリアルタイムで追ったり、気になる銘柄の財務情報を調べたりと、様々なツールサイトを活用されていることが多いかと思います。 一方でこうしたツールサイトは基本的に英語ということもあり、SNS上で話題にならない限りなかなか目に触れることもなく、投資歴の長い方でも「こんなサイトがあったのか!」と驚くことも少なくないのではないでしょうか? 本noteでは私が実際に利用したことのあるサイトをまとめております。 初心者の方でもすぐ使えるメ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く