Appleはこの数年、ヘルスケアの分野で大きな夢を抱いてきた。だが、米国時間6月16日付のThe Wall Street Journal(WSJ)の記事によると、これらの野心的な取り組みは足踏み状態にあるようだ。記事ではこの件に詳しい情報筋の話として、ヘルスケアの世界を刷新することを目指した同社の計画の多くが、勢いを得られず苦境にあると伝えている。 記事によれば、Appleは自社で採用した医師により、自社の診療所で独自のプライマリーケア(一次診療)を提供する計画を立てていたという。この計画を進めるため、Appleは従業員に医療を提供していた診療所を買収し、臨床医、エンジニア、製品デザイナーなどからなるチームを結成したと、WSJは報じている。だが、この遠大な構想が行き詰まりを見せる中、同社はヘルスケア事業の軸足を、このようなサービスの提供から「Apple Watch」などのデバイスの販売に移