北極に向けた航海を前に、中国・福建(Fujian)省の港に入った中国の砕氷船(2010年6月27日撮影、資料写真)。(c)AFP 【10月3日 AFP】元中国政府高官の不動産投資家がエコツーリズム・プロジェクトの一環として、アイスランドで300平方キロの広大な土地を購入する計画を立てていることに、北極圏の資源を狙う中国政府が背後にいるのではないかとの疑いの声が現地で上がっている。 この不動産投資家は、中国国内と世界各地にリゾートや観光施設を所有する中坤集団(Zhongkun Group)の創設者、黄怒波(Huang Nubo)氏。手つかずの自然に魅せられたとして、アイスランドの国有地を含む原野300平方キロを1000万ドル(約7億7000万円)で購入する計画を提示した。総額1億ドル(約77億ドル)を投資して、環境に配慮した上でホテルやゴルフ場などのスポーツ施設、欧州最大の自然保護区を備えた