玉:玉内 編:編集部 編 前号に続きポートレイトの基本ライトパターンの話です。レンブラントライティングは、顔の立体感が強調され重厚な雰囲気は出るけれど、その反面「老けて見える」ということでしたが。 玉 老けて見える…ま、ストレートに言えばそうなのですが、斜め上からの光なので、特に眼窩が深い欧米人は目の部分に影が強く出てしまうのですね。 編 それを解決するには? 玉 レンブラントよりもライトの角度を下げ、目の部分にも光があたるようにすれば良いのです。ライトを下げていくと、シャドー側の頬の影と鼻の影がつながらなくなり、レンブラントの特徴である閉じた三角形ハイライトがなくなりますが、鼻の影が丸く出てくる。その影の形から、この照明を「ループライト」なんて言うんですね。 編 ループというと輪のことですよね。 玉 鼻にカウボーイの投げ縄がかかったように見えるでしょ。 レンブラントは顔の陰影が強調される
商業印刷ならびに先端材料、化学薬品分野に特化した世界的な大手メーカーです。私たちはテクノロジーとサイエンスが世界が見て創造するものを向上させると信じています。
続けて観たのが、たまたまそうだったから、そう思うのかもしれないが、「ソーシャル・ネットワーク」(デヴィッド・フィンチャー)で描かれたマーク・ザッカーバーグと、本作のボリス(ラリー・デビッド)はよく似ている。 全く毛色の異なる2作だが、どちらも冒頭にヒロインとの噛み合ない会話シーンが配されている。しかし噛み合なくしているのは、「ソーシャル・ネットワーク」がマーク本人である一方「人生万歳!」では、メロディ(エバン・レイチェル・ウッド)なのだ。これがシリアスとコメディを分つ分水嶺となる。 メロディが男に誘われ、自分は平気だと信じるボリスは友人と過ごした後帰宅するのだが、彼女はまだ帰ってきていない。部屋に一人のボリス。メロディが帰ってくる。玄関に迎えにいくボリスにキャメラは着いていき、そのままデートの愚痴を捲し立てるメロディをとらえる。我々観客は、前のシーンでボリスが友人の前で彼女の点数をそれと知
Text by Kazuki Hoshino 『スワロウテイル』をはじめ数々の映画作品を手がけ、「光の魔術師」の異名をとる照明技師・中村裕樹。カメラマン・井上由美子も、中村のマジックに魅せられた一人である。ムービー、スチールの舞台で「光」をライフワークとする二人に「光の持つ力」、そして「表現の力」について語ってもらった。 井上 7年ほど前、フォトグラファーとして独立してすぐに、俳優の永瀬正敏さんから『私立探偵濱マイク』というテレビドラマのスチールを1年間やらないかとオファーをいただきました。全部で12組の撮影チームがあって、その中の一つの照明技師をされていたのが中村さんだったんです。そのチームの撮影期間中10日間現場を見て、すべてに感動しました。 中村 あの時は、横浜のとあるビルの屋上に探偵事務所のセットを立てて撮影していた。ドラマは全部で12本あったけど撮影チームがいくつかあったので、組
映画と夢は相性がいい。映画自身も夢を描写してきたし、鑑賞者の側も精神分析などを用いて、夢を分析するように映画を解釈してきた。しかも、この「夢」には、睡眠時に見る夢と、願望の投影である夢との両方の意味が託されている。テクノロジーによる芸術であり、同時に大衆娯楽でもあるが故に、映画は資本主義の欲望と併走し続けるという宿命を負わされてきた。全米興行収入二位の記録を更新した『ダークナイト』(2008)の監督、クリストファー・ノーランもまた、その映画の持つ宿命と格闘せざるを得ない監督であるようだ。 新作『インセプション』は夢を主題にした映画である。簡単に物語を紹介しよう。この作品世界では、夢に侵入する装置が開発されている。主人公コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、相手の脳内からアイデアを盗む産業スパイだが、サイトー(渡辺謙)の夢に侵入して失敗し、逆にサイトーの依頼でライバル企業に「インセプション」を
どんな職業にも、その道を極めたプロは存在するもの。例えばテレビなどでは実にたくさんの芸能人を目にするが、活躍しているのは全体から見ればほんの一握りしかおらず、そうした人たちは何かしらの役割に徹したプロであることが多い。いかに自分のポジションを見つけられるかは成功のカギと言えそうだが、米国には40代にして俳優を志し、今ではすっかり有名になった男性がいる。自分なりに考えた末、彼が目指したポジションは“死体役”専門の俳優だった。 この男性は、オハイオ州ギャロウェイで普段はコンピュータープログラマーの仕事をしている、52歳のチャック・ラムさん。彼が本業のほかに死体役の仕事を行うようになったのは、5年前の思い付きがきっかけだった。結婚して6人の子どもを抱えているラムさんだが、テレビや映画に出演したいと40代にして本気で考え始めたそうだ。 ただ、残念ながらラムさんはかっこいい男性……というわけではない
takashi murakami @takashipom 「ヒックとドラゴン」(1)<多少ネタばれあり>原題「How To Train Your Dragon」を飛行機の中で2Dで見た。なので、飛翔シーンの爽快感は1/3程しかない=その意味で映画の旨味も33%ですな。しかし、それを凌駕する争点が絞り込まれており驚嘆した。 takashi murakami @takashipom 「ヒック〜」(2)これは「ハートロッカー」シンドロームの作品だ。「ディアハンター」的戦争の心的外傷の表現から「フォレストガンプ」ベトナム戦争の伝説化=癒しの方向へ。で「ハートロッカー」では懲りないアメリカの戦争 シンドロームへの直接提言へと動く、そんなムードが満載だ。
「大物監督にインタビューすることになってさ、壇上に上がるときのズッコケる芸を教えてもらおうと思うんだけど…」デイリーポータルZWebマスター・林さんからそんな話を聞いた。 えー?やってくれるんですかねー、と笑っていたが、「ファンなんだったら来る?」へい、へい、「インタビュアーやんない?」ようがすようがす、と答えていたらいつの間にか大物監督にインタビューすることになってしまった。おおおお、しまったー。 …ズッコケる芸って、監督に話通ってんですか? 「宣伝の人によると、気が乗ればやってくれるかもしれない、って社長が言ってたって。」 通ってない!やばい、死ぬかもしれない。 (大北 栄人) 試写会に インタビューの前になにはともあれ映画だけは見ておこうと試写会に。このサイトは映画サイトじゃないし、私は映画ライターでもないので試写会に行くなんてのも4年ぶりだ。 『アウトレイジ』 映画『アウトレイジ』
ようこそゲストさん ブログトップ 記事一覧 ログイン無料ブログ開設 The Red Diptych
忘れないうちに、「グラン・トリノ」のメモを書いておきます。 未見の方は、読まないようお気をつけください。 ・ウォルト・コワルスキー(以下、ウォルト)がポーチの椅子に腰掛けているのは、西部劇のパロディー。加藤幹郎『映画ジャンル論』の西部劇論に西部劇とポーチの関係を指摘した論文あり。 ポーチに腰かける保安官は「秩序」「文明」の側にあり、保安官が睥睨する荒野は「無秩序」な未開の土地として分節化されているとする。ウォルトもまたポーチに腰かけ、町の治安の悪化を嘆いている(が、保安官とは異なり秩序を回復させることはできずにいる)。 ・ウォルトは、家に星条旗を掲げている。気になる小道具は、他にもいろいろある。たとえば、ライター。 ・ウォルトがはからずもモン族の英雄となり、捧げ物を捧げられ、つまり神となるのは、ジャングルの奥地で白人が現地人の「神」と化しているベトナム戦争映画の古典『地獄の黙示録』のパロデ
ストーリーとプロットの違い たまたま上のエントリに行き当たって思い出した話。 昔、創作の裏側というものになんとなく興味を持って、いろいろな本を読んでみたことがあった。その中で特に面白かったのが北村想『高校生のための実践作劇入門』という本で、プロットというものについての説明が印象に残っていた。 小林信彦さんという、作家であり、コラム批評家である才腕の書き手がそこんところを、うまく説明しています。 これは、一九九九年の八月二十日の中日新聞(東京新聞)の夕刊からのコラム記事です。 「アメリカ映画は、プロット(筋)にオリジナリティがあるから面白い、ということがよくいわれる。(中略)プロットとは、どういうものか? 例をあげて説明しよう。 ――青年Aは知り合った女の子Bに惚れて、友人Cに紹介した。ところが、実はBはCのフィアンセだったのである。―― ごく単純な例をあげたが、これがプロットである。プロッ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く