栃木県小山市は20日、「ヤクルトレディー」による1人暮らしの高齢者らを対象とした「見守り活動」を、新たにふるさと納税の返礼品に設定すると発表した。両親など家族を小山市に残して遠方で暮らす人に利用を呼びかけ、地域が主体となる高齢者の見守り活動を推進する狙いがあるという。地方自治体の返礼品競争の過熱が論議を呼ぶ中、古里を思う気持ちを反映させる制度の趣旨に立ち返った試みとして、注目される。 今回は両毛ヤクルト販売(足利市、相馬稔社長)の「ヤクルトレディー」が商品を届けながらお年寄りの安否を確認したり、話し相手をしたりする。過去の見守り活動では、具合が悪くて倒れていたところに遭遇したり、ガス漏れを発見したりした事例もあるという。