八ヶ岳は、長野県と山梨県に跨り、蓼科山から編笠山まで南北30㎞に及ぶ火山活動によってできた連峰。北西に北アルプス、西に御嶽山や中央アルプス、南西に南アルプス、南に富士山、南東に奥秩父の山塊が位置し、山々に囲まれた山域。夏沢峠を境に北側を北八ヶ岳(蓼科山~天狗岳)、南側を南八ヶ岳(硫黄岳~編笠山)に分けられ、北八ヶ岳は比較的なだらかな山容なのに対し、主峰赤岳などを含む南八ヶ岳は岩場の険しい山容をしている。 八ヶ岳は、内陸性の気候特性で夏は涼しく、冬は寒冷で乾燥しており、特に冬の晴天率が高く、積雪量は多くないものの気温は極めて低いという特性をもっている。また、八ヶ岳の登山口の標高は、1500m~2000ⅿほどと高く、亜高山帯(針葉樹の森)から歩き始めるのも八ヶ岳登山の特徴のひとつだ。 八ヶ岳の登山では、5~6月が春、7~8月が夏、9~11月が秋、12~4月が冬と捉え、それぞれの四季の特徴と登山