北朝鮮の金正恩第1書記の叔母で一昨年末に粛清された張成沢氏の妻、金敬姫氏について「昨年10月頃に病死した」との新たな死亡説が出ている。金敬姫氏についてはこれまで、スイス滞在説、植物状態説、心臓マヒ急死説、自殺説-などの情報が飛び交ってきた。故金正日総書記の妹として金ファミリーの要とみられてきただけに、その生死の影響は小さくない。金敬姫氏の影が急速に薄れるなかで金正恩氏の妹、金与正氏の登場が増えている。(久保田るり子) すでに1年5カ月、動静報道ない金敬姫氏に「昨年10月死亡説」 「昨年10月病死説」の出所は北朝鮮発の内部情報だ。それによると、金敬姫氏は最後まで国政運営や張成沢氏処刑について金正恩氏を叱り、なじっていたとされる。病名などは不明。ただ叔母の死亡について金正恩氏が「然るべき時が来るまで公表するな」と命令したとされる。 金敬姫氏が最後に北朝鮮の公式報道で報じられたのは2013年9月