日本地球惑星科学連合大会。スターウォーズに出てきそうな名称だが、帝国との闘いを話し合う集まりではない。天文や地質、地震、火山など地球科学や惑星科学に関する学会や研究者の連合組織が毎年開いている研究成果を発表する大会だ。 今年の大会の取材でプレスの受付を済ませると、「ハイライト論文」と書かれた資料を渡された。約5600件の発表のなかから話題性が高いものを紹介、「取材の参考にしていただければ幸いです」とある。 ちょっと驚いた。20の発表についてタイトルや発表者、概要ばかりではなく、「学術的な意義・インパクト」「社会的な意義・インパクト」まで表にしてまとめられていた。以前から注目発表を示す資料はあったが、論文ごとの学術的意義、社会的意義まで整理されているのを見たのは初めてだった。 本来、膨大な演題のなかからニュースになりそうな研究成果を探し出し、その内容や意味づけを取材するのが記者の仕事。ここま