MDM▼のイメージをつかむには使ってみるのが一番だ。そこで前回は、リモートロックやリモートワイプ▼といった主な遠隔操作の指示や実行結果を、実際のコンソール画面や端末画面を追うことで擬似体験してもらった。 今回はもう一歩進んで、MDMの仕組みを理解しよう。MDMサーバー(運用管理サーバー)と端末はどのようなやり取りをして遠隔操作を実行しているのか、そのときのOSを含めた端末内部の処理はどうなっているのか――といった知識は、MDMツール/サービスの選択や、実際の運用フェーズでトラブル対策などに役立つからだ。 アップルのサーバーを必ず経由する 最初にiOSのケースで、MDMサーバーと端末のやり取りを説明する。この流れで覚えておいてほしい点は、必ず米アップルのサーバーを経由すること(図1)。アップルのサーバーは「APNS▼サーバー」と呼ばれるプッシュ配信サーバーである。やり取りの流れはMDMツール