自己増殖する極小の「ナノロボット」をめぐる議論 2003年6月19日 コメント: トラックバック (0) Noah Shachtman 2003年06月19日 今こそエリック・ドレクスラー氏が脚光を浴びる時のはずだった。だが、同じ分野の研究者たちは同氏を、浮き世離れしたおじさんのように屋根裏に押し込め、見て見ぬふりをしている。 ドレクスラー氏が火つけ役の一端を担ったナノテクノロジーは、すでに数十億ドル規模の巨大な分野となり、医薬、消費者向け製品、純粋科学などの分野で技術革新の原動力となっている(日本語版記事)。しかし現時点ではナノテク専門家のほとんどが、分子サイズのロボットというドレクスラーの構想は実現する見込みの薄いSFでしかないと考えている。かと思うと、もしこの構想が実現すれば破滅を招くことになる、という意見まである。 ナノテクは、すでにアカデミックな世界だけで競争する段階ではなくなり