マイケル・ジャクソンのカストラートみたいな声には元祖がいる。 作家トルーマン・カポーティだ。 トロント映画祭で満員で観られなかった『カポーティ』を観る。 昨日の『グッドナイト&グッドラック』もそうだが、自分が観客で一番若かった。 他は全員白髪のおじいちゃんおばあちゃんなのだ。 今の若い子はカポーティとか興味ないんだな。 映画はカポーティが『冷血』を書いた6年間の彼を追う。 1959年、カンザスで起こった一家四人惨殺事件を新聞で知ったカポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、『ニューヨーカー』誌の記事にしようと、カンザスに取材に行く。 取材に同行するのはカポーティの幼馴染で『アラバマ物語』の作者ハーパー・リー(キャサリン・キーナー)。 最初はとにかくホフマンのカポーティ演技がおかしい。 甲高い声、なよなよ、くねくねした仕草、いかにもゲイなファッション・センス。 カポーティを見るなり保守